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PRICE?

[191]  こう  2009-02-24投稿


今思うと、いつも5人一緒だった。

喧嘩の時も仲直りの時も、ご飯を食べるときだって。もちろん、遊びに行くときも。


気が付くと騒いでいた。

それは、まるで暗闇の中で、光る電球に群がる虫のようだった。


いつからだろうか、ああやって集まりだしたのは。


今日のドライブの話に出てきていない、トーマとジュンが殴り合いそうになっていた時だろうか。


オレとジュンは最初の頃から仲が良かったけど、トーマはみんなからも嫌われているような存在だった。

一見、オヤジのような顔で少し汚い感じがしていたからだ。

ジュンはというと、喧嘩っ早く近寄りがたい所があった。

そんなジュンとトーマが同じ掃除場所になった時に事件が起きた。


「早くしてくれませんかね。今日は用事があるんで早く帰りたいんですよ。」


「じゃあオレの分まで頑張ればいいじゃん。ってか同い年て知ってるくせに敬語使うなよ。」


「ちっ。何様だよ。あぁ、オジ様か。」


「何様でもいいけど、お前が掃除さぼってるじゃん。口より手を動かせよ。」


「なんだと?ふざけやがって。」

「んだよ。」


2人は言い争った後、箒を投げ捨てた。


まわりが見て見ぬふりをしている中で、1人だけは違う行動を取った。

「2人とも止めろって。お互いに悪口を言い争って楽しいか?喋りたいならみんなが笑える話をしようぜ。な?ジュン。トーマ…。」


「トーマでいいよ。ジュン、悪かったな。」

「おぁ、いきなり呼び捨てか。ま、ケースケも呼んでるから気にしないけど。ってか、言いだしたのはオレだったよな。変なことを言ってごめん。」


「じゃ、仲直りの握手〜。」
「はっ?冗談だろ?」

「仕方ないな。ジュン、悪かった。」

「おまえら本気かよ。…ふん。よろしくな、トーマ。」

感想

  • 12244: いいかんじ? [2011-01-16]

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