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20歳の夜

[206]  尾崎みっち美和子  2009-02-24投稿
寒い それも そのはず2月の一番冷える時期に雨が降っているというのに、傘もささずに歩いているのだから。痛いな親父に本気で殴られたのは、初めてだ。さて、どうしようかとりあえず寝床を探さないと。 財布の中には、お札が8枚と小銭が少し。しょうがないヤツに泊めてもらおうええっと電話、電話ボックスどこだろう。ああ、みつけた。道を渡ろうした時、キキッと派手な音をたてて、見慣れた車が止まる「海、今何時だと思っている。話しは、おじさんから聞いた。早く、車に乗れ」和之兄さんだ僕より20歳年上で、子供の頃から何かあると助けてくれた。普段はからかわれるばかりだったけど
良かった。
「ありがとう助かりました」「びしょ濡れだな。しっかしお前も結構やるじゃないか音楽大学の教授と講義中に喧嘩して退学処分とはな。大物って感じだ。ふっ、私の仕事場で話しをしよう」思ってたよりも小さいビルの社長室に通してもらって「この部屋の隣は私しかはいれないようになっている。まず、着替えとタオルがいるな」

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