夜の公園
夜、ふらりと散歩をするのが好きだった
決まった道は特になく
その日行きたい道を歩いてゆく
あの頃はまだ、近所にコンビニなんてなかったから
真夜中に店なんてどこも開いていなかった
ただ静かに月と街灯だけが歩いてる私を照らしていた
少し行くと公園があった
ブランコとすべり台とベンチ位しかない小さい公園
『そーそー、そういや公園あったよねぇ♪』
懐かしくて入ろうとしたらすべり台にちょこんと子供がいた
『…どうしたんだろ?』
すべり台にいる子供は全く動かない
じっ…と一本の木を見て座っている
とても静かに
そこだけ時間が止まっているような…
「お兄ちゃんはどんなに生まれ変わっても、女の子で生まれても、お兄ちゃんは僕のお兄ちゃんのままなんだよ」
突然私の方を向いてその子が言った
そして消えた…
怖くはなかったけど鳥肌がたった
その後は覚えてない…
でも、ちゃんと家に帰ったらしい
いまだに不思議と覚えている言葉だけど…あの子は誰?
それから真夜中の散歩はやめた。
決まった道は特になく
その日行きたい道を歩いてゆく
あの頃はまだ、近所にコンビニなんてなかったから
真夜中に店なんてどこも開いていなかった
ただ静かに月と街灯だけが歩いてる私を照らしていた
少し行くと公園があった
ブランコとすべり台とベンチ位しかない小さい公園
『そーそー、そういや公園あったよねぇ♪』
懐かしくて入ろうとしたらすべり台にちょこんと子供がいた
『…どうしたんだろ?』
すべり台にいる子供は全く動かない
じっ…と一本の木を見て座っている
とても静かに
そこだけ時間が止まっているような…
「お兄ちゃんはどんなに生まれ変わっても、女の子で生まれても、お兄ちゃんは僕のお兄ちゃんのままなんだよ」
突然私の方を向いてその子が言った
そして消えた…
怖くはなかったけど鳥肌がたった
その後は覚えてない…
でも、ちゃんと家に帰ったらしい
いまだに不思議と覚えている言葉だけど…あの子は誰?
それから真夜中の散歩はやめた。
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