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見えない糸

[240]  もう30歳  2009-02-25投稿
彼は8歳年上。高校卒業後、就職したばかりの私には大人の男だった。
最初はある噂がきっかけだった。『設備の多摩さんすごくカッコいいよ。今まで会った人の中で三本指にはいるね』
その日以来、多摩さんの噂はよく耳にするようになった。
でも、同じ会社内にいるはずの多摩さんとは、何故か噂を聞いた日以降4ヶ月以上も会えないままだった。
私は、不思議と『会ってみたい』と思う気持ちが募って言った。
何日かたったある日、多摩さんとの出会いは突然やって来た。
『今日、カラオケいかない?』と、友達からの誘い。なんと、そこに、連れてやって来たのが多摩さんだった。 噂通りのスラリとした長身と、少しトーンの低い声、鼻筋の通った綺麗な顔立ちの人だった。
『私、多摩さん狙ってるの。協力してね』と、友達が耳元で言ってきた。
それから、よく三人で食事、カラオケと遊ぶことが増えていった。3ヶ月ぐらい過ぎただろうか、友達から『私、多摩さんとエッチしちゃった』と、聞かされた。こうして、友達と多摩さんの親密な関係ははじまったが、3人で遊ぶ事は、なくならなかった。
実は多摩さんには、もう1人本命?の彼女がいたのだ。

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