桜の木とともに 本編27
「さ、桜」
「辛かったよ。嫌いになっちゃったんじゃないかって、恐かったよぉ」
抱きしめる手に力が入りながらも、桜は話し続ける。「大和君。一人にしないで、お願い!」
言い終わると、大声で泣き始めてしまった。
病院中に聞こえてたのか、何事か?等々思わせる程、他の人が見にきていた。
それでも桜は、赤ちゃんのように泣いていた。そんな彼女を私は優しく抱きしめては、
「もう、一人にしないから安心して」
そう言っていた。
落ち着いたのか、泣き疲れたのか、桜は寝息を立てながら眠っている中、美由紀さんが部屋に来て、
「桜にとって、大和君の存在は私たちよりも上なのかもしれないわね」
そんな言葉に、
「そんな事ありません。桜だってオレに言えない事を、美由紀さんに言っているはずです。他人より下になんて、決して言わないで下さい。桜だって、一度も両親の陰口を言った事ないんですから」
美由紀さんにそう話すと、「大和君は立派ね、本当に。」
そう言ってくれたが、
「実は、さっき祖父に怒鳴られまして、女の子を泣かせるとは何事か!!って。色々言われて、自分の考えの甘さに気付きました………」
私は言い続けた。
「辛かったよ。嫌いになっちゃったんじゃないかって、恐かったよぉ」
抱きしめる手に力が入りながらも、桜は話し続ける。「大和君。一人にしないで、お願い!」
言い終わると、大声で泣き始めてしまった。
病院中に聞こえてたのか、何事か?等々思わせる程、他の人が見にきていた。
それでも桜は、赤ちゃんのように泣いていた。そんな彼女を私は優しく抱きしめては、
「もう、一人にしないから安心して」
そう言っていた。
落ち着いたのか、泣き疲れたのか、桜は寝息を立てながら眠っている中、美由紀さんが部屋に来て、
「桜にとって、大和君の存在は私たちよりも上なのかもしれないわね」
そんな言葉に、
「そんな事ありません。桜だってオレに言えない事を、美由紀さんに言っているはずです。他人より下になんて、決して言わないで下さい。桜だって、一度も両親の陰口を言った事ないんですから」
美由紀さんにそう話すと、「大和君は立派ね、本当に。」
そう言ってくれたが、
「実は、さっき祖父に怒鳴られまして、女の子を泣かせるとは何事か!!って。色々言われて、自分の考えの甘さに気付きました………」
私は言い続けた。
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