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〜Stliker〜哀編(155)

[602]  焼き魚  2009-02-26投稿
ハーツ「皆様!!本日を持ちましてこの国は国家としての機能を失いました。亡命の準備をお急ぎ下さい…」

謎の若者の登場に議場の皆が驚いた。
そしてその若者の突拍子もない言葉を誰も相手にはしなかった。

「どうやってあれだけの警備をかい潜ったんだ?」

「小僧!!馬鹿も休み休み言え!!」

「衛兵、この若者をつまみ出せ!!」

するとハーツの後ろから次々と武装した革命教団の兵士が突入し瞬く間に議場は占拠された。

ハーツ「つまみ出されるのはあなた方の方です。もっとも、今は利用させて頂きますが…」

ハーツの笑顔は悍ましく不気味であった。

ハーツのもとに一人の小肥りの男が近づいてきた。

加原「出迎えご苦労…。どうだね、私の用意した戦艦『扶桑』の乗り心地は」

加原の対応に皆が驚愕した。

「加原!!貴様…どうゆうことだ!?」

加原はうすら笑いを浮かべこう言った。

加原「皆さんの今の状況をご覧になればお分かりになるでしょう…。新しい国には新しい王が必要だ…それだけの事です」

川崎「ほぅ…、それが貴様の『ラストワード』か」

川崎は加原の発言を高圧的な態度で遮った。

加原「総元帥殿…。貴方は何か勘違いされていらっしゃる…。貴方は間もなくA級戦犯として処刑されるのですよ。もちろん、我々の手によってね。もう少し穏やかに話は出来ないものでしょうか?…大公殿下をこちらに丁重にお連れしろ!!」

革命教団兵士「はっ!!」

ハインリヒ23世は直ぐさま議場から退席させられ奥へと消えた。

加原「皆さん…私はこれから新しい国を立ち上げる準備をしなければなりません。その後直ぐに貴方がたを処分する方針です。ですから皆さんにはそれまで最後の一時を満喫して頂きたい!!ハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」

加原はそう言い残すとハーツと共に議場を立ち去った。
依然、革命教団兵士が議場を占拠し幹部らに銃を向けたままだ。

皆が絶望と悲嘆にくれていたが連邦公国軍総元帥川崎大信だけは違った。

川崎(加原よ…。我らを敵に回す恐怖を忘れたようだな!!)

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