スラム part31
「どうして大会に出てないんだよ。」
市瀬が聞いてきた。
「新人大会は出てたよ。」
「新人大会、ベスト8には残ってなかったのか。」
「論外だ。論外。俺一回戦落ちだぜ。」
「嘘つくなよ。」
市瀬が冗談だろ?っとでも言うような顔で言った。
「ホントだよ。俺は中学の大会以来、公式戦の個人は勝ちなしだからな。」
「本当なんだ。」
市瀬の顔が少し沈んでいるように見えた。
「今回の私学大会も出てないしな。そういや、個人、団体とも優勝おめでとう。」
「よせよ、うちの学校じゃ優勝、準優勝は当たり前なんだから。」
「そりゃそうだよな。県最強の名門校が私学大会で負けるわけねぇしな。インターハイ予選、俺も1、2回戦じゃ、翔星とは当たりたくないからな。」
正直な話だ。
市瀬の当たり前にムカつく人だっているかも知れない。俺だってムカつく。けど、これがトップ校の選手だ。そういう高校の選手は予選や、本戦の1、2回戦とかで負けるなんて考えるべきじゃないんだ。自分達が一番だって考えるやつがほとんどだ。
まあ、市瀬はそんなつもりで言ったんじゃないだろう。
「1、2回戦で、か。」
また少し表情が曇る。
「市瀬〜!!行くぞ」
翔星の選手が市瀬を呼んでいる。
「あっ、俺もう行かないと。」
「あぁ、じゃあな。」
「嘉谷!!」
翔星のメンバーの方に向かっていた市瀬が振り向いてもう一言言った。
「君はもっと上まで来れると思うんだ。じゃないと、俺が思っていたこと、全部崩れる。だから、インターハイ予選、上まで来いよ。」
そう言うと向き直って走っていった。
たぶん市瀬は俺の1、2回戦って言葉を上の方には来れないって思ったんだろう。
でも、俺は別にそんなつもりはないぞ。
お前に言われなくても、俺はちゃんと勝ち上がって見せるさ。
そう心に誓い、修二は家に向かって歩き出した。
市瀬が聞いてきた。
「新人大会は出てたよ。」
「新人大会、ベスト8には残ってなかったのか。」
「論外だ。論外。俺一回戦落ちだぜ。」
「嘘つくなよ。」
市瀬が冗談だろ?っとでも言うような顔で言った。
「ホントだよ。俺は中学の大会以来、公式戦の個人は勝ちなしだからな。」
「本当なんだ。」
市瀬の顔が少し沈んでいるように見えた。
「今回の私学大会も出てないしな。そういや、個人、団体とも優勝おめでとう。」
「よせよ、うちの学校じゃ優勝、準優勝は当たり前なんだから。」
「そりゃそうだよな。県最強の名門校が私学大会で負けるわけねぇしな。インターハイ予選、俺も1、2回戦じゃ、翔星とは当たりたくないからな。」
正直な話だ。
市瀬の当たり前にムカつく人だっているかも知れない。俺だってムカつく。けど、これがトップ校の選手だ。そういう高校の選手は予選や、本戦の1、2回戦とかで負けるなんて考えるべきじゃないんだ。自分達が一番だって考えるやつがほとんどだ。
まあ、市瀬はそんなつもりで言ったんじゃないだろう。
「1、2回戦で、か。」
また少し表情が曇る。
「市瀬〜!!行くぞ」
翔星の選手が市瀬を呼んでいる。
「あっ、俺もう行かないと。」
「あぁ、じゃあな。」
「嘉谷!!」
翔星のメンバーの方に向かっていた市瀬が振り向いてもう一言言った。
「君はもっと上まで来れると思うんだ。じゃないと、俺が思っていたこと、全部崩れる。だから、インターハイ予選、上まで来いよ。」
そう言うと向き直って走っていった。
たぶん市瀬は俺の1、2回戦って言葉を上の方には来れないって思ったんだろう。
でも、俺は別にそんなつもりはないぞ。
お前に言われなくても、俺はちゃんと勝ち上がって見せるさ。
そう心に誓い、修二は家に向かって歩き出した。
感想
感想はありません。
「 やいち 」の携帯小説
スポーツの新着携帯小説
- ベースボール・ラプソディ No.69
- ベースボール・ラプソディ No.68
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。No.5 登場人物紹介
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。