夏と西瓜 ?
全くつくづく思うのだが、ソウタは変わっている。何と言うか人と目の付けどころが違うんだ。
彼の笑うところで僕は笑えないし、もしかして関西人はみんなこうなのか?何て思うこともしかり。
何より一番不思議なのは、こんなに地味で何の取り柄もない僕と、何故親友になったのかとゆう事だ。
その理由は今でも分からないけど、天真爛漫でクラスの人気者の彼と親友になれた事はやはり嬉しかったし、その事実はほんの少し僕を勇気づけてくれた。
「ほんならヒロム、また後でな!」
校門のそばで、午後に近所のプールに行く約束を交し、僕はソウタと別れた。
時刻はまもなく正午。
うだるような暑さは一向に止みそうもない。
体操服に上靴、それにうんと出された宿題プリントや計算ドリルに教科書と、いつもより何倍にも重いランドセルを背負った僕の背中は、学校を出て5分もたたないうちに汗でびしょびしょになった。
ほとんど手ぶらで帰ったソウタみたいに、僕にも「置き勉」ぐらいできる勇気があればなぁと、小心な自分が何だか情けなく思えてきた。
近所の庭からは蝉の大合唱と、ビニールプールで気持ち良さそうにはしゃぐ子ども達の声が聞こえている。
学校から家まではそう遠くはないが、僕はあまりの暑さに耐えきれず喉が渇いたので、近くの公園の水飲み場に寄って行く事にした。
僕がそこでガブガブと水を飲んでいた丁度その時、公園のフェンス越しに通りから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「じゃあ何、サキは成瀬の事何とも思ってないってゆっちゃったの!?
アイツはサキの事好きなんだよ!?何でサキも素直に好きって言わないのよ!」
彼の笑うところで僕は笑えないし、もしかして関西人はみんなこうなのか?何て思うこともしかり。
何より一番不思議なのは、こんなに地味で何の取り柄もない僕と、何故親友になったのかとゆう事だ。
その理由は今でも分からないけど、天真爛漫でクラスの人気者の彼と親友になれた事はやはり嬉しかったし、その事実はほんの少し僕を勇気づけてくれた。
「ほんならヒロム、また後でな!」
校門のそばで、午後に近所のプールに行く約束を交し、僕はソウタと別れた。
時刻はまもなく正午。
うだるような暑さは一向に止みそうもない。
体操服に上靴、それにうんと出された宿題プリントや計算ドリルに教科書と、いつもより何倍にも重いランドセルを背負った僕の背中は、学校を出て5分もたたないうちに汗でびしょびしょになった。
ほとんど手ぶらで帰ったソウタみたいに、僕にも「置き勉」ぐらいできる勇気があればなぁと、小心な自分が何だか情けなく思えてきた。
近所の庭からは蝉の大合唱と、ビニールプールで気持ち良さそうにはしゃぐ子ども達の声が聞こえている。
学校から家まではそう遠くはないが、僕はあまりの暑さに耐えきれず喉が渇いたので、近くの公園の水飲み場に寄って行く事にした。
僕がそこでガブガブと水を飲んでいた丁度その時、公園のフェンス越しに通りから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「じゃあ何、サキは成瀬の事何とも思ってないってゆっちゃったの!?
アイツはサキの事好きなんだよ!?何でサキも素直に好きって言わないのよ!」
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