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雨の日のホーム

[173]  すう  2009-02-27投稿



僕は
見慣れた駅のホームにいた。

雨が降る音だけが僕の中に響いていた。

アスファルトの強い臭いがときどき漂い、僕の存在が確かにそこにあると云う。


むわんとする湿気の中、ただ呆然とホームに立ち尽くす。

その空間を突き破るようにホームにすざまじい音が鳴り響く。

特急列車が通過します。

そのアナウンスが合図だ。さぁ、ふみだせ。

入場券を握りしめ、僕は...









二度と戻ることのできない一歩を踏み出した。

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