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カタチナイモノ 1

[200]  ジョリー  2009-02-28投稿
今日も あたしは 扉の前にたたずんでいる。
重たい扉の前に…

ねー 二階行こうよ
誰もオトナいないし 一緒においでよ
誰にも内緒だよ

今 思えば これがすべての始まりだったのかもしれない

漂う煙り…

煙草のかおり…


今日から中学生活が始まる 毎日の習い事から開放されて 私は 開放感にみちあふれていた

小学一年から六年まで 習い事の毎日。
あなたの為なんだから… 将来はなんでも出来るように。
母は言う。
何も望んではないのよ。
だだ普通に育ってほしいの。
母は言う。
息が詰まるような毎日。

中学への入学。そんな毎日からの開放。

これからは部活があるからね。
その一言で なにか自由を手に入れた気がしていた…。

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