携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 神様の誤算

神様の誤算

[683]  hiro  2009-02-28投稿
人間よ、
罪を感じなさい。
自らの失敗を認め、反省しなさい。
今こそ協力する時ではないのか。
私の目指す、
美しき地球を創り出すのです…。


「神様。先程から一人で何をおっしゃっているのですか?」
「演説の練習だ」
「演説、ですか?」
「明日地球へ行き、人間どもに教えるのだ」
「そ、そんな。神様があそこへ行くのはまずいですよ」
「だって、今にも私の創った地球が、人間どもによって汚されようとしているのだぞ」
「だって、とおっしゃられてもですねぇ」
「ほら見ろ。地球から、私の創った地球から、オーシーツーとやらがもくもくと…」
「シーオーツーですよ」
「だまれだまれ」
「神様、あなたは完璧なお方のはず」
「何を今さら」
「なぜ、せっかく神様がお創りになった地球に、人間などという生き物を生み出したのですか?」
「それはだな、私が手を加えなくとも、素晴らしい地球を勝手に創ってくれると期待したのだ」
「要するに、楽がしたかっただけ、ですね」
「人間を生み出した、これが私の唯一の誤算だった」
「この間みたいに、地球を爆発させてリセットしてしまえばいいんじゃないですか?」
「だが、あの時は恐竜があまりにも凶暴で地球を荒らすからであって…」
「神様の責任なんですよ、人間なんか生み出して。地球が汚れていきます」
「まあ、いいじゃないか。また最初から創り直すの面倒くさいし」




もし自分が神様だったら、地球を爆発させて創り直すかも知れない。
もっときれいで
夢の溢れた
理想の地球に…。

感想

感想はありません。

「 hiro 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス