携帯小説!(PC版)

Rosso

[141]  ふく  2009-03-01投稿
あなたの先を歩いたのは未練を残したくなかったから
私の目に溢れ出る涙を見せたくなかったから
別に避けた訳ではない
そうする事しか出来なかった
並んで歩く事を本当はどんなに望んでいたか
あなたが私の景色の一部になりそれがどんなに幸せな事か
だけどその幸せが長くは続かないと分かっているから私は我慢した

あなたは悪くない
だけど気付いていた
あなたが時計に目をやった瞬間
私に気付かれない様にしていたつもりでもあなたのわずかな行動で分かってしまう
あなたが気を遣ってくれている事も知っている
だから分かってあげたい
我が儘は言えないから
迷惑はかけたくないから

私なりの気遣い
わざと時計を見た
帰りを切り出したのは私
これであなたの行動を無かった事にした
その時の少し安心した様な表情が忘れられない

泣きたくなるのも仕方がない
それを見せないのもあなたの為
あなたの前では良い子でいたい
聞き分けの無い子と思われたくない
理解が出来る人でありたい
重荷にはなりたくない

最後に笑顔を見せた
これで良かった
あなたの笑顔も見れたから
あなたが望む事ならば

愛して止まない紅く染まって行く想い
本当は自信がない
もう少しで壊れる寸前
だから限界が来るまで出来る限りの努力はするつもり
全てはあなたと繋がっていられる為だと思えば少しは楽になれる
そう思えば後少し頑張ってみようと思える

健気ではない
私が選んだ道
あなたに繋がる道ならば犠牲は伴うと
始めから覚悟していた

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