desteny??
茉莉子は、全て知ってると言わんばかりに、目を丸くして、身を乗り出す様に、話を続けた。
「そうそう、先週、久し振りに、青山に友達と買い物に行ったの。そしたら、向こうから、ちょっとチャラいのが歩いて来んのよね〜。見た事有るなぁ〜って、よく見てみたら、淳なのよ。」
女性は、話の前置きが長い。特に、せっかちで、直ぐに、苛々する麗華が口を挟んだ。
「・・・、で?茉莉子の話は、いつも前置きが長いのよね?淳は、香里の事、何か言ってたんでしょ?」
茉莉子は、解ってる。と言わんばかりに両手を振り下ろす素振りをしながら、話を続けた。
「でね・・・。淳っ!て、声掛けた訳。」
「それで?」
私も、先が気になって、つい話に割って入ってしまった。
「何だ、やっぱ香里も気になってんじゃん?」
してやったりの茉莉子の顔に少しムッとしながら、椅子から、乗り出しそうになっている私は、自分を冷静に戻す努力をした。
「良いから、続きは?」
苛立ちを抑え切れずに、麗華が続けた。
「うん・・・。香里、元気にしてんのか?って。」
「えっ?それだけ?」
麗華は、半分呆れた様に言った。
「ううん・・・。彼氏は出来たのか?って。」
「何なのよ、淳は。ほんとはまだ香里の事好きなくせに、女々しくて、苛々する。遠回しに、茉莉子に聞いたりして・・・。本人に聞けば良いじゃん、そんな事。」
麗華が、怒っている理由も解る気がした。淳が、どうと言う訳では無く、麗華の性格がそうだからだった。
「香里は、どうなの?」
麗華が、畳み掛ける様に私に言った。
「私は・・・。淳は、私の事、もう何とも思って無いと思うし、ただ、会話が無いから、聞いたんじゃ無いかな?」
「そんなんだから、巧く行く物も、行かないんじゃ無い・・・。ハッキリしなよ。後で、ちゃんと淳と話しなよ。この間、淳にも言ったのに!!」
私の胸の奥に、何とも言えない、モヤモヤした物が、とぐろを巻いていた。淳と向き合う勇気なんて、有る筈も無かった―
「そうそう、先週、久し振りに、青山に友達と買い物に行ったの。そしたら、向こうから、ちょっとチャラいのが歩いて来んのよね〜。見た事有るなぁ〜って、よく見てみたら、淳なのよ。」
女性は、話の前置きが長い。特に、せっかちで、直ぐに、苛々する麗華が口を挟んだ。
「・・・、で?茉莉子の話は、いつも前置きが長いのよね?淳は、香里の事、何か言ってたんでしょ?」
茉莉子は、解ってる。と言わんばかりに両手を振り下ろす素振りをしながら、話を続けた。
「でね・・・。淳っ!て、声掛けた訳。」
「それで?」
私も、先が気になって、つい話に割って入ってしまった。
「何だ、やっぱ香里も気になってんじゃん?」
してやったりの茉莉子の顔に少しムッとしながら、椅子から、乗り出しそうになっている私は、自分を冷静に戻す努力をした。
「良いから、続きは?」
苛立ちを抑え切れずに、麗華が続けた。
「うん・・・。香里、元気にしてんのか?って。」
「えっ?それだけ?」
麗華は、半分呆れた様に言った。
「ううん・・・。彼氏は出来たのか?って。」
「何なのよ、淳は。ほんとはまだ香里の事好きなくせに、女々しくて、苛々する。遠回しに、茉莉子に聞いたりして・・・。本人に聞けば良いじゃん、そんな事。」
麗華が、怒っている理由も解る気がした。淳が、どうと言う訳では無く、麗華の性格がそうだからだった。
「香里は、どうなの?」
麗華が、畳み掛ける様に私に言った。
「私は・・・。淳は、私の事、もう何とも思って無いと思うし、ただ、会話が無いから、聞いたんじゃ無いかな?」
「そんなんだから、巧く行く物も、行かないんじゃ無い・・・。ハッキリしなよ。後で、ちゃんと淳と話しなよ。この間、淳にも言ったのに!!」
私の胸の奥に、何とも言えない、モヤモヤした物が、とぐろを巻いていた。淳と向き合う勇気なんて、有る筈も無かった―
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