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見えない糸 6

[193]  もう30歳  2009-03-02投稿
彼女なんて本当はいないのかもしれないと、少し期待していた私は、携帯をみたことで、彼女の存在が身近なものになった。
今まで感じなかった嫉妬心がどんどんわいてきた。
携帯で彼女と会う日を確認しては、わざと『会いたい』と言った。
でも多摩さんは、『家族と用事があるんだ。ごめん』と言う。嘘だと知ってるのにどうしようもできない自分がいる。
クリスマスや誕生日、世の中の恋人達が一緒にすごす日は、1人で過ごし、翌日や翌翌日に多摩さんとのクリスマスをした。
すごく惨めな気持ちが込み上げる。週に6日一緒いても、本当にいてほしい日は彼女のものなのだ。
一緒にいる時間の長さで勝っても、愛情の深さで私は勝てない。わかってる。わかってるけど、多摩さんを失うのは怖くて離れる事ができなかった。
私と多摩さんの関係は2年近くがたとうとしていた。私はもう、一つ多摩さんを遠く感じる事があった。
それは、お互いの呼び方だった。会社の同僚の為か2年も一緒にいるのに、2人っきりの時もお互い名字で呼んでいた。
『彼女は名前で呼ぶの?』なんだか、つまらないヤキモチまで妬くようになっていった。
私は、独占欲のかたまりと化していった。

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