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心根【密計】?

[360]  陣内  2006-07-07投稿
月曜日の朝、私は真澄に声をかけた。
『どうだった?』
結局真澄とはメールをしていない。
『どうして…何も言ってくれなかったの?』
ヤッパリ怒ってるか…。『そ、それは…。放課後に誰もいなくなったら話そう?』
今ここで怒鳴られたら困る。
『……………』
真澄は何も言わなかった。私はその場を離れることにした。真澄が鬼になってる気がした。

放課後になると私と真澄は黙って人がいなくなるのを待った。そして一時間くらいで誰もいなくなった。
『どうして何も言ってくれなかったの?』
真澄が口を開いた。私は一瞬何も言えなかった。『どうして嘘ついたの?』
『だって真澄いつも直前で逃げちゃうじゃん。このままだといつになるかわかんないから私が一肌脱いだわけ。』
『だけど…ヤッパリ事前に言ってくれないなんてひどいよ』
こんなに怒るなんて思わなかった。
『事前に言ったら何か変わったわけ?』
『心の準備とか出来るよ』
『そんなの真澄には意味ないじゃん。結局好きな人の前だと自分に自信がなくなって逃げるでしょ』
『ひ、ひどいよ…』
『私は本当のことを言ってるだけよ。逃げるあんたがいけないんでしょ。自分に自信を持ってよ』言い過ぎかな…。

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