愛色の涙
あ、また何処かで、心の花が萎んだ
もしあなたの心が尖っていて、全ての人を傷付けてしまうのなら、私は涙を流します
その涙で尖った部分を少しずつ削っていく“雫”になりたい
もしあなたの心が窪んでいるのなら、私は涙を流します
その涙であなたの心を満たす“湖”になりたい
もしあなたの心が擦り傷や切り傷で一杯だったら、私は涙を流します
その涙であなたの傷口を洗い流す“川”になりたい
私の“涙”であなたが完全に立ち直る訳では決して無いけれど、私はその為に必死で頑張るあなたの“繋ぎ”になりたい
「泣かないで」
何て言わないで 泣かせてほしい… あなたの為に、泣かせてほしい…
…そして、日陰の寒いとこじゃなく、日向の暖かいところに一緒に出よう?
それまで私はあなたの手を取って、あなたが泣き止むまで一緒に座ってるから
立って、歩いて、日向に出たら、私は…
「お疲れ様」
と、あなたに言おう
あなたはいつも頑張っていたから…
そして笑おう あなたの為に泣くことしか出来ない、無器用な私と一緒に……
あ、また何処かで、心の花が咲いた
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