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Push!Push! #13

[487]  ねむしゅー  2009-03-04投稿
家に帰った後も
憂鬱な気分のままだった

(このままじゃ…)

仕事は大事だ。そんな事は分かってる

でも生まれて初めて自分で選んだ空手

途中で投げ出したくない

決心したおれは、まだ仕事中だろう
野上さんに電話した

数回のコールで

「はいはいはい」

野上さんが出た
続けて

「おう、どしたー」

「あの、少し話あるんですが…」

「話ィ?あー、長いか?」

などやり取りを繰り返し
結局、駅の近くのファミレスで
会おうという事に


時間通りファミレスに行くと
すでに野上さんがいた
仕事が終わったばかりのようで
まだスーツだった

「飯食っていいか?まだでさぁ」

おれは、どうぞという仕草をし
コーヒーだけ注文した

「で、話って?」

タバコに火をつけながら
野上さんが聞いてくる

「仕事の事ですが…」

恐る恐る切り出すと

「断りたいのか?」

さすが一流営業マン
鋭い

「なんでや?せっかく…」

野上さんは、おれを選んだ理由を語りだした

「で、断る理由は?」

「実は他やりたい事が…」

キョトンとした後

「お前も仕事辞めるんか?」

驚いた表情をした

「いえ、辞めませんが、今の状態でもギリギリで…」

少しの間のあと

「へぇー…驚いた…お前がなぁ…」

野上さんは、おれの事をよく理解してくれてた

何に対してもやる気も覇気もない
こんなおれに、せめて仕事だけは、と思って推薦してくれたらしい

ちょうど沈黙の時間に食事がきた

野上さんはペロっと平らげた

「くく…」

(!?)

「お前がやりたい事できたとは…で、なんや?女か?」

嬉しそうに聞いてきた

「い、いえ…空手…」

ひっくり返るんじゃないかと思うほど

笑われた

「じゃ帰るわ。部長には言うといたる」

薄ら笑いを浮かべながら伝票を取った

「少し残念やけど…それ以上に嬉しいわ」

片手を挙げ、野上さんは先に出ていった


次の日、会社に行くと
野上さんが小さくおれに
ピースした

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