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ガンバレ!小さな努力家

[608]  ナナナンナ  2009-03-04投稿
私は静波みらい。
現在、高校一年生をしている。
学力、体力、精神力、容姿全てにおいて私は他の者たちに劣っている気はしない。
いや、私が優れているのだ。
そんな私にも悩みがある。
それは……

「おはよー!み・ら・い〜。」
頭にフワァっと何者が覆い被さってくる。
この聞き慣れた声は、
「ちょっ、ちょっと、何回言えばわかるの!楓!私の頭にあごを乗せないの!」
この、私に覆い被さっているのは藤枝楓。
身長は普通の女子より少し高め。
陸上部の次期エースの呼び声が高い明るい元気っ子だ。
「えぇ〜〜。みらいってちょーどいい高さなんだもん。」
そう、私の悩みとは身長が低いことだ。
ココ数日間で何回小学六年生に間違えられたことか…
「も、もう、いいでしょ!歩きずらいの!」
私は首を傾け、楓の顎ホールドを外す。
急に頭が消えたことで楓の首がカクンとなった。私は、すかさず早足にして学校へといそぐ。
「えぇ〜〜、待ってよ〜みらい〜〜」

こんな、朝から私の人生を変えるような高校生活が始まる。

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