すべてが運命なら
「ぁゆは、刺激を求めてるんだょ」
新しい彼氏を作る度に言われるセリフ
「そんな事ないよ」
いつも私は、そう答える。
23才、もう気まぐれな恋などと言っていられるほど、若くない。
人間の記憶は曖昧だと言われている。
本当に曖昧なら、薄れて欲しい記憶。
その日は中学校の入学式、私はワクワクしていた。
「早く起きてよ」
母親の怒鳴り声で始まった。
「おはよう」
特別な日は、目がさめるのも早い。
初めて着る制服にどこと無く違和感を抱いていた。
「もう行くよ」
母親は慌ただしく私を急かす。
中学校に着くと、小学校からの友達がクラス発表の貼紙を見ていた。
「おはよう、クラス別々だよ」
しだいに、友達が集まってきた。
小学校からの友達は7人くらいいた。
皆が集まって、いつもの様にくだらない話しをしていた。
「じゃぁ、貼紙のクラスごとに集まって体育館に移動します」
中学校の教師が叫んだ。
そのまま順調に入学式は終わり、皆それぞれの教室に通され、名前の順番に席に付き担任の自己紹介を聞かされた。
そのあと、明日の持ち物などを書かされていた。
その時、斜め前に座っていた男の子が消しゴムを落とした。
その消しゴムは、私の足元に転がってきた。
私は、消しゴムを拾いその男の子に渡した。
「ありがとう」
振り返り、お礼を言ったその子は全く知らない他の小学校から来た子だった。
お礼を言ったその男の子が、すごく爽やかだった。
だから、私はそれが面白くて帰り道友達にその男の子の真似をして見せた。
友達も笑いながら、私の話しを聞いていた。
次の日になれば、忘れちゃう様な小さな出来事だった。
小さな、小さな運命の出逢い。
新しい彼氏を作る度に言われるセリフ
「そんな事ないよ」
いつも私は、そう答える。
23才、もう気まぐれな恋などと言っていられるほど、若くない。
人間の記憶は曖昧だと言われている。
本当に曖昧なら、薄れて欲しい記憶。
その日は中学校の入学式、私はワクワクしていた。
「早く起きてよ」
母親の怒鳴り声で始まった。
「おはよう」
特別な日は、目がさめるのも早い。
初めて着る制服にどこと無く違和感を抱いていた。
「もう行くよ」
母親は慌ただしく私を急かす。
中学校に着くと、小学校からの友達がクラス発表の貼紙を見ていた。
「おはよう、クラス別々だよ」
しだいに、友達が集まってきた。
小学校からの友達は7人くらいいた。
皆が集まって、いつもの様にくだらない話しをしていた。
「じゃぁ、貼紙のクラスごとに集まって体育館に移動します」
中学校の教師が叫んだ。
そのまま順調に入学式は終わり、皆それぞれの教室に通され、名前の順番に席に付き担任の自己紹介を聞かされた。
そのあと、明日の持ち物などを書かされていた。
その時、斜め前に座っていた男の子が消しゴムを落とした。
その消しゴムは、私の足元に転がってきた。
私は、消しゴムを拾いその男の子に渡した。
「ありがとう」
振り返り、お礼を言ったその子は全く知らない他の小学校から来た子だった。
お礼を言ったその男の子が、すごく爽やかだった。
だから、私はそれが面白くて帰り道友達にその男の子の真似をして見せた。
友達も笑いながら、私の話しを聞いていた。
次の日になれば、忘れちゃう様な小さな出来事だった。
小さな、小さな運命の出逢い。
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