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すべてが運命なら

[399]  春樹  2009-03-04投稿
「ぁゆは、刺激を求めてるんだょ」
新しい彼氏を作る度に言われるセリフ

「そんな事ないよ」
いつも私は、そう答える。

23才、もう気まぐれな恋などと言っていられるほど、若くない。

人間の記憶は曖昧だと言われている。

本当に曖昧なら、薄れて欲しい記憶。


その日は中学校の入学式、私はワクワクしていた。

「早く起きてよ」
母親の怒鳴り声で始まった。

「おはよう」
特別な日は、目がさめるのも早い。

初めて着る制服にどこと無く違和感を抱いていた。

「もう行くよ」
母親は慌ただしく私を急かす。

中学校に着くと、小学校からの友達がクラス発表の貼紙を見ていた。

「おはよう、クラス別々だよ」
しだいに、友達が集まってきた。

小学校からの友達は7人くらいいた。

皆が集まって、いつもの様にくだらない話しをしていた。

「じゃぁ、貼紙のクラスごとに集まって体育館に移動します」
中学校の教師が叫んだ。

そのまま順調に入学式は終わり、皆それぞれの教室に通され、名前の順番に席に付き担任の自己紹介を聞かされた。

そのあと、明日の持ち物などを書かされていた。

その時、斜め前に座っていた男の子が消しゴムを落とした。

その消しゴムは、私の足元に転がってきた。

私は、消しゴムを拾いその男の子に渡した。

「ありがとう」
振り返り、お礼を言ったその子は全く知らない他の小学校から来た子だった。

お礼を言ったその男の子が、すごく爽やかだった。

だから、私はそれが面白くて帰り道友達にその男の子の真似をして見せた。

友達も笑いながら、私の話しを聞いていた。

次の日になれば、忘れちゃう様な小さな出来事だった。

小さな、小さな運命の出逢い。

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