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すべてが運命なら

[274]  春樹  2009-03-08投稿
一安はずっと、やり直したいと言い続けていた。

私は、ずっと断り続けた。

次第に一安からの電話も減り始めた。

中学三年になった頃には、もう電話が来なくなった。

一安は学校にも来ていなかった。

一安は世間でいう反抗期を迎え、どんどん不良の方向へ進んでいた。

私と一安は逢うことも、話すことも無くなった。

でも、一安はまだ私を好きなんだと知らせる出来事が、時々起きた。

ある朝私が学校に行くと、私のクラスの下駄箱横の窓にカラースプレーで【ぁゆ命】と書いてあった。

私は、恥ずかしすぎて見て見ぬふりをして急いでその場を去った。

一安に彼女が出来た時も、休み時間一安の彼女が私の居る教室の前まで来た。

「なんで、一安があんたの事好きなのかわかんない。ブス」

そんな事を激怒しながら叫んで逃げて行った。

有難迷惑とは正にこういう事をいうのだと思った。

それから、中学を卒業するまで一安と逢うことはなかった。

私は近くの定時制の高校に行く事になった。

親には合格祝いに携帯を買ってもらった。

もう、一安と逢う事はないだろう。

少し寂しい気持ちと同時に、あんなに私を想ってくれた事に感謝した。

高校生になり、バイトも始めた。

その頃携帯に、知らない番号からの着信が入っていた。

「もしもし?」

誰だかわからないが、男性の声。

「誰?」

私は、誰なのかと考えながら質問した。

相手の男性は私の名前を呼んだ。

知ってる人?私はさらに考えた。

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