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すべてが運命なら

[240]  春樹  2009-03-09投稿
「俺だよ」

その一言で私はやっと気付いた。

その人は中学の同級生で、一安の友達だ。

私とその彼は付き合ったとまではいかないが、お互い好き合ってた事があった。

その彼も滅多に学校には来ていなかった。

「なんで番号知ってんの?」

私は彼に携帯番号を教えていない。

「わかんない」

彼の回答はいつも短い。

というより、素っ気ない。

だから、私はいつも同じ質問を繰り返さない。

「何してんの?」

そんな言葉位しか思いつかなかった様子で彼が聞いてきた。

「電話してきて何してんの?って可笑しくない?電話してんじゃん」

勿論そういう意味じゃないことは、わかってた。ただ少しだけ彼を困らせてみようとした。

そんな意味のわからない会話をして、その日は電話を終えた。

まだ春休み中だったが友達は皆、色々と忙しくなって、なかなか遊べなかった。

だから何となく彼からの電話は嬉しかった。

そして、少しだけまた電話が来る事を期待してた。

その日の夜また彼から電話がきた。

「は?なに?」

しばらくは彼から電話してこないと思っていた私は、ビックリしながら電話に出た。
「お前、今彼氏いんの?どうせいないと思うけど」

彼が質問してきた。

「なにそれ?いないに決まってんじゃん」

私も訳がわからなかった。

「決まってはないだろ」

彼が笑いながらそう言った。

「じゃぁ、俺と付き合わない?」

また速球だった。

「嫌だ」

私も速球で返した。

そんな会話でその日は終わった。

それから彼は毎日同じ時間に電話をしてきた。

私に付き合って欲しいと言い続けていた。

二週間後、私は彼と付き合う事にした。

その時は何となく諦めない彼に、一安を重ねたのかもしれない。

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