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期間限定恋愛〜29

[129]  高橋 亜樹  2009-03-09投稿
亜樹の病状が少し落ち着いたので、集中治療室から一般病棟に移る日が来た。一般病棟と言っても、心臓病センターの心臓病棟だった、、、

亜樹は一也にメールした

『一応、一般病棟に移ったよ。いつでも、来ていいからね。部屋は心臓病棟の4階の406号』

一也から、返事が来た

『ごめん、暫くお見舞い行けないかもしれない。後からまた連絡するから』

亜樹はすぐに返信した

『えっ?どういう意味?何かあったとか?』

それから、一也から返事がなくて、亜樹は不安と寂しさから、どうしたらいいか泣いていた、、、

一也から返事が来たのは、その日の夜だった

『びっくりさせて、ごめん。仕事で長期出張の話が出てて、断った。それから、仕事も休みもらったから』

亜樹は、とにかく電話をしようと車椅子に乗って電話をかけた

「もしもし、ちょっとどういう意味?仕事は?」

「亜樹が退院するまで、休みもらったから。長期出張なんて行ったら、お見舞い行けないし、心配しなくていいよ。それに誰かさんは、いつもしくしく泣いていじけるだろうし。亜樹は、自分の体を心配しなさい(笑)」

「ありがと。うれしい。でも、いじけないよ(笑)」

「いやいや(笑)、亜樹は、ぱっと見た感じは、強そうに見えるけど本当は泣き虫だし、寂しがり屋だし、甘えん坊だから」

そんな風に言われたのは、初めてだった。

「明日、昼過ぎに病院に行くよ。もう部屋に戻って寝なさい(笑)おやすみ」

「うん。おやすみ」

一也はたまに亜樹の事を子供扱いするけど、亜樹にとっては心地良かった。今まで、亜樹は人に甘えたりするのは、媚びる感じがしてイヤだった。人に対して、喜怒哀楽の感情を出さない付き合いをしてきたけど、一也に会って人間的に変わったのに気がついた。

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