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MOON TEARS-闇-

[241]  なぉ  2009-03-09投稿
あの夜から私達は一緒に時間を過ごすことが増えた。
バイトの休憩、バイトの帰り道、休みの日に買い物に行ったり…

「それって付き合ってんじゃないの?」
「えっ?」
びっくりして飲んでたお茶をこぼしそうになる。
「やめてよ、えり」
そう言うとえりは冷ややかに笑う。
彼女は、月本えり。
私に尚ちゃんの名前を教えてくれた友達。

「西野さんわかってるよ?」
そう言うえりの表情は真剣だった。
私は思わず黙った。

「好き…なんでしょ?」
えりの言葉が胸を刺す。

「まぁね…リハビリの意味わかるけどね」
「えり…知ってるの?」
えりは口が滑ったって顔をしていた。

「やっかいな男好きになるんだから」
えりは仕方ないと話してくれた。
尚ちゃんの前の彼女が精神を病んだことを。
きっかけは仕事だったらしい。でもその内、尚ちゃんともうまくいかなくなってしまったことを聞いた。

「でも西野さんは、ほっとけなくて…別れずに面倒見てるって聞いてたの」
「だから私に彼女いるって言ったんだ?」
「そういうこと」
「…そう」
聞いたはいいけど…
3ヶ月じゃ…リハビリ必要だわ。

「私が言ったってのは…」
「わかってる」
私はえりの言葉を遮った。

感想

  • 26862: 続きを書いてほしいです。 [2011-01-16]

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