自律神経失調症と診断されて以来、私は具合が悪くて寝ている時間の方が多くなった。
むしろ病院に行って、軽い精神安定剤をもらい飲んでいたので症状はとても軽くなっていた。その時、母や父がどんな話し合いをしていたかわからないが、色々深い話をしていたんだろと思う。
私が何らかのストレスでこうなってしまったこと…
何が原因だか不明な事…
どうしてあんなに明るくて強い元気な子がこんな病気になるのだろう…
病院の診断が誤りで本当はどこか悪いのでないか…
きっとこんな話をしていたんだと思う。
私の家庭は特に父が厳格な人だったから、母親は付き合っている彼との事でストレスがたまって出た結果なのかもしれないという事は話せるはずもなかった。
もう１０年近く前の事で記憶が少し遠のいてはいるけど、病院で診断を受け落ち込んでいる私に、本音を聞きたい…と言って母が話そう、と言って来たので初めて母親の前で本音を吐き出した時の事を覚えている。

『何か我慢している事があるの？
何か辛い事でもあった？
彼と喧嘩したの？
それともうまくいってないの？』
色々と質問された気がする…
でも、こんな風に母親と向き合うことがあまりなかったし、むしろ母親の前で弱音を吐いた事がなかったのでとても辛かった。
母親に話せば楽になるだろうか…
母が問いかける声はこの間と全く違うもので、とても優しく暖かいものだった…


泣いてしまいたい…

小さい子供がワンワンわめくように泣いてしまったらどんなに楽だろうか…


我慢していたものが一気にあふれ、気がついたら私は大粒の涙を流していた…



続く…

感想はありません。

• 大恋愛、そして闘病 １０年後の未来 ５
• 大恋愛、そして闘病 １０年後の未来 ５
• 大恋愛、そして闘病 １０年後の未来 ４
• 大恋愛、そして闘病１０年後の未来 ３
• 大恋愛、そして闘病 １０年後の未来…
• 大恋愛、そして闘病１０年後の未来

もっと見る

• 片想いでも、恋は恋☆5
• 自分のための物語
• 恋人は背後霊３２
• 慣れ愛
• 2019年10月20日
• 恋人は背後霊３１
• セピア色(カラー)5

もっと見る