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思い出をトッカータにのせて(第1章3)

[383]  柊梛菜  2009-03-10投稿
本当に気づいたらこの長さだったのだ。

…オン・ザ・まゆげ。
伸びるのにどんくらいかかるかな。

まゆげトークで盛り上がっていたせいか本鈴がなったのに気づかなかった。

先生遅いな。

「…でもさ。…」

クラスのマドンナ、夢殿あいがヘアピンを手にやって来た。

「ほら、こうやって後ろ髪とかも使いながら上げて…ピンが交差するように止めたら、アクセントにもなっていいんじゃないかな♪」
あいちゃん。きみはなんて優しいんだ。涙が出そう…
「うんうん。さっきよりすごい良くなったよ?。」

ありがとぉ、ほたるぅ?。
「確かに。まだそっちのほうがましだな。」

「じゅんちゃん。もうちょっとやんわりいってもらえると、嬉しかったり…」

悲痛な面持ちで私は言った。

「…仕方がないだろう。事実なんだから。まぁ、後で礼にでも横の髪を整えてもらうといい。さらにましになるだろうさ。…礼、頼んだぞ。」

「はいよ〜。あたし、メチャクチャうまいよ!? あたしがいて良かったねぇゆーこ♪」

あぁ…ほんと。

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