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べえちゃん

[927]  2009-03-10投稿
俺には病気のおばあちゃんが居ます。
もう、たって歩けないくらい体は細く、皮と骨しかない。いつ逝ってもおかしくないと医者は言ってました。
そんなある日のことです。午前2時過ぎ、おれは家で仕事をしてて、おわったので寝ようとしてました。
そのときです。べえちゃんべえちゃんどこ行くの?と聞こえてきました。しかも、誰かが飛び跳ねる音が…。
俺は気にせず、その日はグッスリ眠りました。
次の日の午前2時過ぎ、べえちゃんべえちゃんどこ行くの?
また聞こえてきました。しかも、自分の家から。大分大きい声だったので家族みんな起き、声がきこえる所に行きました。すると、あのやせ細ったおばあちゃんが布団を丸め肩にのせ、べえちゃんべえちゃんどこ行くの?と叫びながら飛び跳ねて居ました。
俺は辞めさせようとおばあちゃんを抑えようとしました。近寄ったおれは、今まで体験したことがないくらいの力で突き飛ばされ、肋骨一本折れました。ボクシングやってるので体には自信あったのですが、抑えられませんでした。
次の日おばあちゃんは亡くなりました。

あとで親にべえちゃんってなに?って聞いたら。昔、どっかの県で牛をべえちゃんと呼んでいたそうで、なにかの儀式だそうです。
あのやせ細ったおばあちゃんが飛び跳ねるて叫んだなどまだ、信じられません。

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