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サクラ咲ク、青ノート、春の音。

[113]  速水さん  2009-03-10投稿
?〜キミと出会えたこと〜その4

「えー、では最後に―…」
という教授(畑中という学科長らしい。口元に蓄えられた白髪まじりのヒゲが特徴的。カーネルと命名。)の言葉にふと我に返り、あぁようやく終わるんかと思ったその時、この説明の間の小一時間、ずっと彼に見とれていた事にきづいた。

「今日は陽明館で社会学科の新入生歓迎会を予定してます。夕方6時からです。なるべく皆さん参加してくださいね。」

ほぉー。そんなんあるんや。コンパってやつ?あ、お酒はまだあかんか。じゃあコンパっていわんのかな。ちらりと華ちゃんを振り返ると、
「行くよね?」
という顔をしていた。
「もちろん。」という意味の満面の笑顔を返したけど、通じてへんかったりして。
教授陣による学科説明会が終わると、学生達も最初は遠慮がちにちらほら席を立っていたけど、5分もすれば皆ぞろぞろと教室をでた。
「まだ3時か〜。6時までどうする?」
「教科書販売は明日からってゆぅてたしなー。」
「あたしちょっと見たいサークルあんねん!付き合ってや!」
と、華ちゃんに連れられてサークルのブース巡りをすることに。柳瀬翔平は、教室をでてすぐに見失ってしまっていた。歓迎会、くんのかな。どこかで少し(いやかなり!)期待している自分がいた。

「咲はどっかサークル入らへんの〜?」
「せっかくやから一個くらいやりたいけど、何が好きなんか正直わからんのよなー。」
実際、特に避けて通っていたわけではないのに、今まで部活動や課外活動に熱心に取り組んだ記憶がなかった。
「あたし、写真やろうと思って。一緒にやらん?」
「写真?!でもうちカメラ持ってへんねん。」
「あたしもやで。たぶん貸してくれると思うねん。とりあえず説明聞きにいかん!?」
カメラか。悪くない。
「いーで、いこ。」
大学は本当にとまどってしまうくらい広い所で、何百何千という団体が存在していた(テニスをやる団体だけで120以上あるらしい。)。確かに、これだけ団体が存在する中で、どの団体(サークル)にも属さないでいるのはきっと味気ない大学生活だと思った。

写真が趣味ってのもなかなかいいやんと思ったりもしていた。

続く→

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