サクラ咲ク、青ノート、春の音。
?〜キミと出会えたこと〜その5
「社会学科なんだ。こいつも一緒だよ。」
ほんわかした雰囲気のあるおしゃれな女の人(松尾さんというらしい)が隣に立つ男の人を指差した。瑛太風のおしゃれイケメンだ。
華ちゃんに連れられて説明を受けにきた写真同好会のブースでは、ほんわかした松尾さんと話が盛り上がり、もう入ってもいいなという気になっていた。瑛太もかっこいいし。最初のうちはカメラを持っていなくても、サークルが所有している一眼レフを使えること、月に一回、自由参加で写真撮影のためのハイキングがあること、半年に一回ギャラリーを貸し切って展示会をしていること云々。入会費と年会費もそんなに高くはないし、これはきっと楽しくなるに違いない、という気がしてきていた。
「時間割り決めた?俺社会学科だから教えようか?」
瑛太(長谷部先輩というそうだ)の申し出を受け、学内のカフェ(なんてものが大学にはあるねんな!)で時間割り会議をしながら6時まで時間を潰す事に決めた。松尾先輩に別れを告げ、カフェがある建物へ向かう途中、遠くに柳瀬翔平を見た。
「あ!」
「どうしたん?」
「いや、何もない。」
「何やねん〜ハハハ」
華ちゃんと長谷部先輩はすぐにまた歩きだしたけど、私は立ち止まったままやった。
何のブースみてるんやろー。。。
立って歩いていると、背が高く、先程座っていた時とはまた印象が違ってみえた。
《カシャ》
はっと気付くと、長谷部先輩がこちらにカメラを向けていた。
「え、私今撮られたんですか?」
先輩は少し微笑み、「撮られたんですよ」
「咲ボーとしてるからやでー。」
ハハハと華ちゃんも笑った。
「人が無意識にする表情、好きでさー。」
「も〜!勝手に撮らんといてくださいよ。恥ずかしいじゃないですか〜。」
「ごめんごめん。で、何そんなに見てたの?」
「いや別にっっ」言うと同時に長谷部先輩が私の視線の先を見た。
「あぁ!」
えっバレた?
「サクラかぁ。。。」
「え?!」
もう一度見ると、柳瀬翔平の後ろの方に、今にみてろと満開を前に咲き誇るサクラの木があった。
「あぁ、ええ、そうです、サクラ。きれいやなーと思って。」
「ほんまやーめっちゃ綺麗〜。」
咄嗟に嘘をついた。何か後ろめたい様な気がしていた。
「社会学科なんだ。こいつも一緒だよ。」
ほんわかした雰囲気のあるおしゃれな女の人(松尾さんというらしい)が隣に立つ男の人を指差した。瑛太風のおしゃれイケメンだ。
華ちゃんに連れられて説明を受けにきた写真同好会のブースでは、ほんわかした松尾さんと話が盛り上がり、もう入ってもいいなという気になっていた。瑛太もかっこいいし。最初のうちはカメラを持っていなくても、サークルが所有している一眼レフを使えること、月に一回、自由参加で写真撮影のためのハイキングがあること、半年に一回ギャラリーを貸し切って展示会をしていること云々。入会費と年会費もそんなに高くはないし、これはきっと楽しくなるに違いない、という気がしてきていた。
「時間割り決めた?俺社会学科だから教えようか?」
瑛太(長谷部先輩というそうだ)の申し出を受け、学内のカフェ(なんてものが大学にはあるねんな!)で時間割り会議をしながら6時まで時間を潰す事に決めた。松尾先輩に別れを告げ、カフェがある建物へ向かう途中、遠くに柳瀬翔平を見た。
「あ!」
「どうしたん?」
「いや、何もない。」
「何やねん〜ハハハ」
華ちゃんと長谷部先輩はすぐにまた歩きだしたけど、私は立ち止まったままやった。
何のブースみてるんやろー。。。
立って歩いていると、背が高く、先程座っていた時とはまた印象が違ってみえた。
《カシャ》
はっと気付くと、長谷部先輩がこちらにカメラを向けていた。
「え、私今撮られたんですか?」
先輩は少し微笑み、「撮られたんですよ」
「咲ボーとしてるからやでー。」
ハハハと華ちゃんも笑った。
「人が無意識にする表情、好きでさー。」
「も〜!勝手に撮らんといてくださいよ。恥ずかしいじゃないですか〜。」
「ごめんごめん。で、何そんなに見てたの?」
「いや別にっっ」言うと同時に長谷部先輩が私の視線の先を見た。
「あぁ!」
えっバレた?
「サクラかぁ。。。」
「え?!」
もう一度見ると、柳瀬翔平の後ろの方に、今にみてろと満開を前に咲き誇るサクラの木があった。
「あぁ、ええ、そうです、サクラ。きれいやなーと思って。」
「ほんまやーめっちゃ綺麗〜。」
咄嗟に嘘をついた。何か後ろめたい様な気がしていた。
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