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すべてが運命なら

[226]  春樹  2009-03-11投稿
彼と別れても、すぐには忘れられなかった。

別れて一ヶ月、もう桜も散り始めていた頃彼に電話をした。

私の耳元でコールはならず、電話は切れた。

着信拒否?そう思った私の心の中で寂しさと、怒りが込み上げてきた。

そんな自分が格好悪く感じて

私ももう彼を吹っ切りたくて着信拒否をした。

それから一ヶ月、携帯に彼からの着信が入っていた。

きっと彼も着信拒否に気付いただろう。

もうかけてこないだろうと、そう思った。

でも、10分おきに彼からの着信。

戻れるかもしれない。

一瞬そんな期待がよぎった私は彼に電話した。

「今から逢おうよ」

電話に出た彼から突然言われた。

私はその言葉のまま、自分の心が向かうまま彼に逢いにいった。

彼の家に行くと、彼は私に体を求めた。

「体が目当てなの?」

やりたくない。

そんな思いから、必死にでた一言だった。

最終的に彼は私に手を出さなかった。

利用された、私の気持ちを彼は利用した。

そう思った。

それから、一ヶ月に一回だけ彼と逢っていた。

彼は私に手は出さなかった。

そんな関係のまま三ヶ月目に入った夏だった。

知らない番号から着信が入った。

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