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ひまわり咲くころ

[349]  さき  2009-03-11投稿
君に合ったのは、奇跡なのだろう。
春、私はひどいイジメにあっていた。
3月のおわり、いつものように、帰り道を歩いていると、枯れたひまわりが、一輪咲いている。
「私みたい。」
ふと、思った。
その横を優しい風がふく。
「一緒に、植えなおそ。」
風だと思っていたのは、そう、君。
「アタシといたら、イジメられるよ!」
君は迷いなく言ったね。「お前をイジメるヤツは殺してもいい。俺がテメェをまもっから。」
そして言った。
「愛してるよ。」
植えた後、
「来年さ〜、また、来よな。」

夏、イジメはおさまり、落ち着きだした私は、プールに行きだした。
君のいる…
「オーイ!」
いたいた!
「何よ!」
君は信じがたいことを言った。
「H…やらん?」
まよっていたのは私だけじゃなかったみたいで、君ははじめてらしい。
「どこで…」
会話がないと、いけない気がした。
「ロッカーで…」
「優しくしてよ…」
水着が、脱がされていった。
ためらいは、山ほどあった。
「妊娠すんなよ…」
「なんで」


「お前が悲しむ姿みとぉない。」
時は流れていった。
「ナミキ…」
「亮介…」



数日後、亮介(君)は、口を聞かなくなった。
つづく。(ひまわり咲くころ2)につづくよ。

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