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desteny??

[289]  meeco  2009-03-11投稿
「香里、大学の先輩とは、したんでしょ?」

「・・・、したって?そう言う事?」

分かっていながら、わざとと呆けてみた。

「そう言う事?〜って。Hしかないじゃん。」

私は、返答に困りながら、また、プライドが邪魔して嘘を付いた。

「う、うん・・・。」

「それからは?無いの?」

「誰とも付き合って無いんだもん、無いよ。」

「ふぅ〜ん・・・。」

私に聞いても、つまらないと思ったのか、麗華は、次に茉莉子に話を振った。

「茉莉子は、どうなのよ?」

「えっ?私?彼氏と巧く行ってるし、彼とは有るけど、他は無いかな。」

麗華は、聞いて無駄だったと言う様な顔をして、シャンパンをもう一杯注文した。

「あんた達、つまんない・・・。もっと遊びなよ。若いうちしか出来ないんだからさ。」

「麗華酔ってる?」

「酔って無いわよ!別に。さっき言ってた彼ね・・・、ちゃんと付き合ったら、紹介するよ。彼の友達呼んで、今度コンパでもしよ?香里も、茉莉子も、もっと免疫付けなきゃ!」

私は、茉莉子と目配せして、酔っ払いの麗華の話を右から左へ流した。麗華は、酔うと、クドくて、自慢も始まり、性格が変わった。

次の瞬間―\r

私は背後に、気配を感じた。同時に、背中をトントンと叩く振動が伝わった。

「香里さんって、あなた?」

聞き覚えの無い声に、驚いて、後ろを振り返った。

「えっ?は、はい・・・。」

そこには、淳の店の服に身を固めた、若い女性が立って居た。

「私、淳さんの彼女なの。」
鳩に、豆鉄砲を喰らった様な顔をして居た様に思う。
「・・・。」

言葉が見付からなかった。

「淳さんに付き纏うの、良い加減、止めてくんない?聞いてるでしょ?私と淳さんが付き合ってる事。」

「ちょっと!何なの、あんた!!」

酔った麗華が、私より先に彼女につっ掛った。

「淳さんは、私の物なの、香里さんが好きって、彼は言うけど、身体の関係も無いんでしょ?いつまでも、しつこく淳さんに言い寄らないでよ。正直、ウザいんだけど。」

「初対面で、失礼じゃ無い?淳はねぇ・・・、あんたの事がウザいと思ってんのよ?解らないの?解らなかったら、只の馬鹿ね・・・。」

千鳥足になりながら、麗華は彼女に言った。




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