ギャラクシーラリー10
参入志願者逹3
イッコーはメイキャッパー。彼は男として生まれ、自らの意思で女となった。
性別を間違えて生まれただけ。ただ、それだけなのに世間からはズレた目でみられてしまう。
ここまで来るのにどれだけ辛い目にあってきたか。
それでも、歯をくいしばり、決して下を向かずに人生を歩んできた。
メイク技術が認められ、芸能界でも、名指しで呼ばれる程になった。
この芸能界には、自分と同じ境遇の人が結構いる。
それが、なんとなく嬉しかった。自分と同じ試練を受け、同じように頑張っている。こんなイバラの道なのに。
カバちゃんもその内の一人。彼女とは、同郷という事もあり、仲が良かった。
そのカバちゃんに紹介されたのが、愛ちゃんだった。
愛ちゃんは関西出身の苦労人で、バラエティー番組の出演が多いのに、自分の店を経営している。
朝から晩まで働いている。がんばり屋さんだ。
イッコーは彼、いや彼女ともすぐに仲良しになった。
忙しいスケジュールの合間を見つけては三人でよく飲んだ。
楽しいお酒とおしゃべりはエネルギーとなって、また三人は仕事に励むのだった。
仕事は完璧にこなさなければならない。この芸能界、ゲイの世界は甘くない。
しかし、芸能界に限らず、彼女逹の世界、オカマちゃんとかミスターレディとかゲイとか呼びかたは色々認知されているのに、どうも今イチどこかで、バカにされている気がする。
もっと、ゲイ能人の地位を向上させたい。
イッコーは漠然とだが、ずっとそう考えていた。
いやいや…そんな大それた事は考えてはダメ…。仕事が出来るだけで幸せと思わなきゃ。
一仕事終えてケータイをチェックしていたイッコーにメールがきていた。
愛ちゃんからだった。
内容は車のレースに出ようよ。何か面白そうよ。という物だった。
愛ちゃん…賞金が欲しいのね…。そうお金はあって困るものじゃない。
アタシ逹みたいな人間には特に。
レースか…。やはり賞金や名声を得ようとギラギラとした野性的な男逹が集まるのかしら…。
イッコーはドキドキしてきた。
カバちゃんに電話しなきゃ…。
新たなチームの誕生だ。
イッコーはメイキャッパー。彼は男として生まれ、自らの意思で女となった。
性別を間違えて生まれただけ。ただ、それだけなのに世間からはズレた目でみられてしまう。
ここまで来るのにどれだけ辛い目にあってきたか。
それでも、歯をくいしばり、決して下を向かずに人生を歩んできた。
メイク技術が認められ、芸能界でも、名指しで呼ばれる程になった。
この芸能界には、自分と同じ境遇の人が結構いる。
それが、なんとなく嬉しかった。自分と同じ試練を受け、同じように頑張っている。こんなイバラの道なのに。
カバちゃんもその内の一人。彼女とは、同郷という事もあり、仲が良かった。
そのカバちゃんに紹介されたのが、愛ちゃんだった。
愛ちゃんは関西出身の苦労人で、バラエティー番組の出演が多いのに、自分の店を経営している。
朝から晩まで働いている。がんばり屋さんだ。
イッコーは彼、いや彼女ともすぐに仲良しになった。
忙しいスケジュールの合間を見つけては三人でよく飲んだ。
楽しいお酒とおしゃべりはエネルギーとなって、また三人は仕事に励むのだった。
仕事は完璧にこなさなければならない。この芸能界、ゲイの世界は甘くない。
しかし、芸能界に限らず、彼女逹の世界、オカマちゃんとかミスターレディとかゲイとか呼びかたは色々認知されているのに、どうも今イチどこかで、バカにされている気がする。
もっと、ゲイ能人の地位を向上させたい。
イッコーは漠然とだが、ずっとそう考えていた。
いやいや…そんな大それた事は考えてはダメ…。仕事が出来るだけで幸せと思わなきゃ。
一仕事終えてケータイをチェックしていたイッコーにメールがきていた。
愛ちゃんからだった。
内容は車のレースに出ようよ。何か面白そうよ。という物だった。
愛ちゃん…賞金が欲しいのね…。そうお金はあって困るものじゃない。
アタシ逹みたいな人間には特に。
レースか…。やはり賞金や名声を得ようとギラギラとした野性的な男逹が集まるのかしら…。
イッコーはドキドキしてきた。
カバちゃんに電話しなきゃ…。
新たなチームの誕生だ。
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