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desteny??

[298]  meeco  2009-03-12投稿
「関係無いでしょ、あなたには。私と香里さんの話なの。黙っててよ。」

麗華は、彼女の頬を思いっきり叩いた。

「痛い!何するの!!」

「麗華、止めて・・・。」

私は、麗華に向き合う様にして両手を押さえた。

「香里、ここまで言われて何で黙ってるの?あんた、馬鹿じゃ無いの?手首切ったりして、淳の気持ちを繋ぎ止めとこうとか思ってる様な女なのよ。」

そこまでしても、この彼女は淳から離れたく無かったのだ。私より、淳の事をずっと想っているのかも知れないと思ったら、複雑だった。

「とにかく、淳さんとは何が有っても、別れない。もう淳さんと逢わないで。」

彼女は、一方的にそう言うと直ぐに背中を向け、私達の前から去って行った。

「何なのよ、あれ?すっごいムカ付いた〜。あんな、つまんない女と別れられない淳も淳だけど。」

茉莉子も、麗華に同調して続けた。

「あの子が淳の例の彼女?初対面の子をいきなり、平手で殴る麗華も凄いけど、あの子も直接、香里に言いに来るなんて凄い根性だよね?」

私は、放心状態だった。彼女の言った事が、頭の中で何度も何度も、響いていた。

「彼女、ほんとに淳の事が好きなんだよ・・・。やっぱり私が入る隙なんて無いのかも知れない・・・。」

「香里、あんたあんな女にあそこまで言われて・・・、淳の事諦めんの?お人好しも良い加減にしなよ。」

麗華は、激高して、私に詰め寄った。

「あっちゃんとは、話してみようとは思う・・・。彼女の気持ちは聞いたけど、あっちゃんの気持ちも聞いてみたいから。」

「淳の事も、今すぐ殴ってやりたい!情で一緒に居てやってるだけの女なのに、香里にあそこまで言わせるなんて、淳の責任じゃん?」
麗華も、茉莉子も、私に彼女が話しに来た事に許せないと言う様子だった。親友の私ををかばってくれて居る事に、単純に喜んでいた。同時に、淳にこの後、話す事に不安を覚えていた―\r



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