届け、僕の声。?
ジリリリリリリッ。
けたたましく、目覚まし時計のベルが鳴る。
バンッ。
少しだけ、強めに叩いて止めないともう止まらなくなってきた。もう、寿命なのだろうか。
ゆっくりとした動作で起き上がる。時計をみれば、もうすでにAM9:00を過ぎていた。学校に通っているのなら、とっくに遅刻だが今の僕にはそんなのは関係ない。
いわゆる、引きこもりだ。
窓のカーテンを開けて、そこに飾ってある花をとる。名前は知らないが、ハルカが、綺麗な花が好きだったから飾ってある。
花瓶の水を変えようと階段をおりると、
「いいかげん、昔にすがるの、やめたら?」
不機嫌な声が聞こえた。
「いいだろ、俺の勝手だ。」
「まあ、いいけど。」
リビングのソファーに座ってくつろいでいる声の主が見えた。
「それより、何でアネキが家にいるんだよ。会社はどうしたんだよ、会社は。」
立派な社会人が、こんな時間に何をしている。
「ん?あぁ、会社ね。やめた。」
「・・・。」
「どうしたの、カケル?返事は?」
絶句とは、こういうことを言うのだろう。
「もう、アネキなんか知るか。」
ドタドタと、台所に入った。
ジャーーー。
乱暴に水を出す。
花瓶の水を捨てて、そこに水を入れる。そして、また上に持っていこうと、階段に向かった。
「そういや、カケル。あんたに、手紙が届いてたよ。玄関にあるから、とってきたら?」
すると、アネキから声が聞こえた。
花瓶を置いて、玄関に向かうと確かに手紙があった。
「誰からだろう・・・?」
宛先は書いていなかったが、差出人を見て驚いた。
そこには、こう書いてあった。
『新坂 春香(にいさか はるか)』
ハルカだ。
−−−つづく−−−
けたたましく、目覚まし時計のベルが鳴る。
バンッ。
少しだけ、強めに叩いて止めないともう止まらなくなってきた。もう、寿命なのだろうか。
ゆっくりとした動作で起き上がる。時計をみれば、もうすでにAM9:00を過ぎていた。学校に通っているのなら、とっくに遅刻だが今の僕にはそんなのは関係ない。
いわゆる、引きこもりだ。
窓のカーテンを開けて、そこに飾ってある花をとる。名前は知らないが、ハルカが、綺麗な花が好きだったから飾ってある。
花瓶の水を変えようと階段をおりると、
「いいかげん、昔にすがるの、やめたら?」
不機嫌な声が聞こえた。
「いいだろ、俺の勝手だ。」
「まあ、いいけど。」
リビングのソファーに座ってくつろいでいる声の主が見えた。
「それより、何でアネキが家にいるんだよ。会社はどうしたんだよ、会社は。」
立派な社会人が、こんな時間に何をしている。
「ん?あぁ、会社ね。やめた。」
「・・・。」
「どうしたの、カケル?返事は?」
絶句とは、こういうことを言うのだろう。
「もう、アネキなんか知るか。」
ドタドタと、台所に入った。
ジャーーー。
乱暴に水を出す。
花瓶の水を捨てて、そこに水を入れる。そして、また上に持っていこうと、階段に向かった。
「そういや、カケル。あんたに、手紙が届いてたよ。玄関にあるから、とってきたら?」
すると、アネキから声が聞こえた。
花瓶を置いて、玄関に向かうと確かに手紙があった。
「誰からだろう・・・?」
宛先は書いていなかったが、差出人を見て驚いた。
そこには、こう書いてあった。
『新坂 春香(にいさか はるか)』
ハルカだ。
−−−つづく−−−
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