携帯小説!(PC版)

トップページ >> ホラー >> 明日の私へ 〜一章

明日の私へ 〜一章

[675]  ゆうこパート2  2009-03-13投稿
2009・3・13日金曜日

今日、久しぶりに晴れ。
夜は雨だったけど。
体は相変わらず重たくてだるくて大変。
でも天気が良いとなんか励まされる。

日記始めてからちょうど3ヶ月か…3日坊主が得意な私にしては頑張ってるよ。まあ、ベッドで寝たきりだと他にやることないしね。

最近思い出すのは、高校生活のこと。
ほんの半年前まで、私はあそこで当たり前のように授業を受けたり、友達と笑ったりしていた。
逆にそういう日々こそ、奇跡に思える。

学校の検診、受けなかったら今も気づかずに行けてたのかな、なんて。
気づきさえしなければ、私はもしかして「普通」にしていられたのかな…って、そりゃないか。

あーあ、また愚痴。
ボールペンで書いてるんだから愚痴っても消せないし。バカだな〜。

そうそう、今日もカナが来てくれた。
不思議だね、学校行ってた時は仲良くなかったのに。
仲良かった久美と美奈は最近全く来なくなった。
最初は会うのが辛いのかなって思っていたけど、電話での気まずい沈黙に「あ、病人の持つ重さが嫌なんだ」って解った。

でも傷つかないよ。
…ま、始めはね…ちょっと辛かったけどさ。

でもカナがいるし、家族もいる。
大丈夫、大丈夫!

「血液のガン」

って先生に言われた時の衝撃を思い出せば、殆ど無敵だよ。
怖いものなんかない…。

…日記に嘘はダメ、だね

怖いものはある。

それは、「夢」

私を引っ張る、黒い手から始まる。

触れた瞬間それが「邪悪な存在」だって解る。

で、実は日記を読み返してある法則に気がついたの。それは、カナがお見舞いに来てくれた時に現れるって。

偶然?

そうは思えない。

だって必ず、だよ。

だからきっと今日もあの夢を見る。

でも最近あの夢には意味があるんじゃないかって思い始めた。

死にゆく私へのメッセージ…?

とにかく私はもうすぐ眠る。

そして探れるなら…メッセージを読み取りたい。

だって結局、私にはこれ以上失うものはないんだから。

じゃあ、おやすみなさい

明日の私。



感想

感想はありません。

「 ゆうこパート2 」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス