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ショート:ショート

[211]  りんか  2009-03-14投稿
あの日、あの時、あの場所で君と出会わなかったら、僕らは他人のまま

ある歌のフレーズが、頭をよぎった。
確かに、あの日、あの時あの場所にいなかったら
僕は、恋に落ちなかった
だろう。そして、こんなに苦しまなかっただろう

彼女は、俺の目の前で倒れた。突然に、全く見知らぬ彼女が、いきなり俺の胸の中に倒れて来た。
そして、小さい声で
「ごめんね。」
訳がわからず、救急車を呼び一緒に病院へ
診察の結果、彼女は肝臓癌で、俺は怒られた。
何で無理をさせたんです?
医者に怒られた。なんで俺が…
病室に行ってから帰ろうと思い、病室に行くが
いない…ありえない…
まっいいか、他人だし
病院を後にしたが、帰り道、あの場所で彼女に逢ってしまった

しかも、座りこんでるし
「ちょっと、彼女何してるの。病院抜け出して」
「あっさっきは、ありがとうね」
ニッコリ笑う彼女。
「何してる?」
「まってるの」
笑う彼女
「誰を」
「死神を」
「ちょっと待て、家においでよとりあえず」

俺は、ほおっておけなかった。寒空に座り込む彼女を…

俺は、子猫のような彼女を拾った。
家に連れて来て、彼女は
熱を出した。俺のベットを占領し眠る彼女、
譫言で、ごめんねを繰り返す。

彼女が来て一週間が過ぎた。
正体不明な彼女がずっと俺の部屋にいる。
体調のいい日は、夕飯を作って待っていてくれる
いつまで、居るのだろう
俺の服を嬉しいそうに着て、隣で当たり前のように寝息をたてる彼女


一ヶ月たったある日
彼女が急に、
「ごめんね。もう迎えが来たみたい。ありがとうね」
「え?迎えって」
彼女は、ニコッと笑って頬にキスをして、家を出た。

俺は、追いかけたが、彼女は消えていた。

次の日、俺は、研修先の病院に向かった。そこは彼女と、最初に行った病院だった。
俺の担当の先生は、あの怒った人だった。
「あれ?君は、一ヶ月ぐらい前に石井さんと来た人じゃないか…今日から勤務なんて大丈夫か?」
「え?」
俺は、訳がわからなかった。
「連絡なかったのか?今日朝亡くなったぞ」
心臓が激しくうなり
俺は、彼女に逢った。
彼女は、笑顔のままだった。

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