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スラム part33

[526]  やいち  2009-03-14投稿
朝、なんともいえない変な気分のまま、というか、たんに低血圧なだけなのだが、しんどい気分のなか起きた。
下から声が聞こえる。
「おい。修二〜おきろよ〜。」

日課の声。
正直、今日はもうちょい寝かして欲しい。
結局、昨日は大会を見に行ったあと、部活にも出た。市瀬に会ったりと色々あって疲れてる。

「おい修二!!マジ早く起きろって!!」

悠が声を荒げる。

「うるせぇな〜。もう起きてるよ!!」

今日に限ってなんだっていうんだよ。
修二は心の中でそう思いながら時計を見た。
7時15分。
ちなみに、本山高校は朝に読書時間があるため、8時20分が遅刻ラインだ。
そして、俺や悠の家から学校まで、電車を乗り継いで最短でだいたい50分。
今から一番早い電車で7時25分発。

もう誰でもわかる。

乗れなきゃ遅刻だ!!

「悠!!なんで全力で起こさねぇんだよ!!」

「起こしたよ!!つうか、起きなかったの修二じゃん!!」

「なっ。」

それを言ったらおしまいだろ。
修二はまた心の中で叫ぶ。着替えて階段を降りる。

「おはよう。」

「母さん、ちゃんと起こしてくれよ。」

「いっつも一回起こしてるわよ。」

そういえばいつもその一回で起きれてないんだった。歯を磨いて、仕度をする。

「もう食べながら行くから、バターロールでいいから一つ。」

「はい。」

「行ってきます!!悠、ダッシュで行くぞ!!」

「おばさん、お邪魔しました。行ってきます。」

「はい。行ってらっしゃい。」

そうして修二と悠は家を出た。

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