終末の賢者達
王はゆっくり口を開いた。
「終末の賢者達の使者が先程私のもとに参り、こう告げた。間もなく世界の終わりがくるとな」
王は、溜息をつく。
「王よ、私に托す使命とは?」
マックスは俯く王に問い掛けた。暫くの沈黙の後、静かに告げた。
「賢者達は世界の終わりを告げる者。その予言は絶対であり阻止する方法は無いそうじゃ。しかし賢者達に挑み、勝利した者には真理の全てが記された賢者の書が授けられると聞く。そこには終末を阻止する手段も記されているらしいのじゃ」
「では使命とは賢者の書を手に入れてこいと…」
「そうだ!しかし賢者の名が示す通り、彼等は森羅万象に通じた者達。生半可な力量では会う事すら叶わぬであろう。しかし文武両道に秀でたそなたなら、もしかしてと思うての…」
王は希望をもった口ぶりであったが、視線は宙を仰いでいた。
「私にも守るべき家族があります。その使命必ずや果たしてみせます」
「王などといってもいざという時に役に立たぬ自分が歯痒い!」
翌日、マックスは自分の知る限り最高の博識人であるゴ−ドンに会った。
「ふむ…賢者の書を手に入れるか…それはまた偉い使命を引き受けたものだな、マックス」
「分かっているさ。だがこのまま黙って世界の終わりを待つのも悔しいじゃないか」
「だが終末の賢者の名は伊達じゃない。彼等に挑んだ者達の事は数千年前の文献に僅かに記されている。当時人類最高の英知を持つ者が挑んだが赤子の手を捻る様に一蹴されたとある。剣の達人が挑んだともあるが、まるで話しにならない有様だったらしい。その一年後天の光により、人類の9割は消滅したと書かれている」
「そうか…」
マックスは椅子に腰掛けたまにコ−ヒ−をすすりながら暫く思案を巡らせた。
「俺自信相当の修業が必要だって事だな…それに仲間も…」
マックスはゴ−ドンにスッと視線を向けた。
「言っとくが俺は絶対行かないぞ!」
「お前、俺の心読んだか?」
こうしていつ終わるとも知れないマックスの旅が始まった。
「まずは剣の達人のあいつの元へ行くか…賢者よりあいつの方が手強いかもな…色んな意味で…」
「終末の賢者達の使者が先程私のもとに参り、こう告げた。間もなく世界の終わりがくるとな」
王は、溜息をつく。
「王よ、私に托す使命とは?」
マックスは俯く王に問い掛けた。暫くの沈黙の後、静かに告げた。
「賢者達は世界の終わりを告げる者。その予言は絶対であり阻止する方法は無いそうじゃ。しかし賢者達に挑み、勝利した者には真理の全てが記された賢者の書が授けられると聞く。そこには終末を阻止する手段も記されているらしいのじゃ」
「では使命とは賢者の書を手に入れてこいと…」
「そうだ!しかし賢者の名が示す通り、彼等は森羅万象に通じた者達。生半可な力量では会う事すら叶わぬであろう。しかし文武両道に秀でたそなたなら、もしかしてと思うての…」
王は希望をもった口ぶりであったが、視線は宙を仰いでいた。
「私にも守るべき家族があります。その使命必ずや果たしてみせます」
「王などといってもいざという時に役に立たぬ自分が歯痒い!」
翌日、マックスは自分の知る限り最高の博識人であるゴ−ドンに会った。
「ふむ…賢者の書を手に入れるか…それはまた偉い使命を引き受けたものだな、マックス」
「分かっているさ。だがこのまま黙って世界の終わりを待つのも悔しいじゃないか」
「だが終末の賢者の名は伊達じゃない。彼等に挑んだ者達の事は数千年前の文献に僅かに記されている。当時人類最高の英知を持つ者が挑んだが赤子の手を捻る様に一蹴されたとある。剣の達人が挑んだともあるが、まるで話しにならない有様だったらしい。その一年後天の光により、人類の9割は消滅したと書かれている」
「そうか…」
マックスは椅子に腰掛けたまにコ−ヒ−をすすりながら暫く思案を巡らせた。
「俺自信相当の修業が必要だって事だな…それに仲間も…」
マックスはゴ−ドンにスッと視線を向けた。
「言っとくが俺は絶対行かないぞ!」
「お前、俺の心読んだか?」
こうしていつ終わるとも知れないマックスの旅が始まった。
「まずは剣の達人のあいつの元へ行くか…賢者よりあいつの方が手強いかもな…色んな意味で…」
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