携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> サクラ咲ク、青ノート、春の音。

サクラ咲ク、青ノート、春の音。

[80]  速水さん  2009-03-15投稿
?〜キモチを伝えること〜その4
「咲ちゃん!」
振り向くとそこに立っていたのは、相変わらずニコニコの航太君と……柳瀬翔平!!つい目をそらしてしまう。
「やっほぅ。何やってんの?カメラ?」
「うん。写真同好会やねんうちら。」
「へぇーもうサークル決めたんだ。かっこいいね。」
「そやろ?ほらみて。さっき撮ったやつ。きれいやろ?」
「おぉ。すげえ!」
「へへへ。航太君達は?サークル決めた?」
「うん。俺らは野球。」
「ふーん。男の子やなぁ。」
「中学からやってたからね。あっ咲ちゃん、マネージャーやらない?」
「は?無理無理。洗濯とかできひんもん。」
「ははは、いらないよ。部活じゃないし。いわゆる応援だけだよ。」
「そうなん?」
「うん。試合スケジュール組んだりはあるかもだけど。洗濯はないない。なっ翔平。」
「うん。たぶん。」
うわ。うわぁ〜。柳瀬翔平が、目の前にいて、何か一緒に喋ってる感じになってる!!
「そうなんや〜。」
「航太。あんまり無理強いすんなよ。」
「わかってるよ。ま、考えといてよ。じゃーね。次経済学だ。」
「うん、じゃーねー…。」
ふぅー。と深呼吸する。
緊張した緊張した緊張した!!!あ、さっきパン食べたの、口の周り何もついてへんかったかなー。化粧はげてへんかったかなー。髪の毛はアホ毛たってへんかったかなー。…はぁ〜…………。ほんの数秒だった。ほんの数秒だったのに、こんなにもドキドキしてドギマギして、まるで自分じゃないみたいになって。自分が気にしたことの100分の1も、10000分の1も、向こうは自分を気にしてないって、わかってるはずなのに。
「咲〜。さっきの、亘君と柳瀬君やったね〜。」
少し離れたところから、華ちゃんが戻ってきた。
「うん。そーやった。」
「亘君かわいいよね、いっつもにこにこして。」
「うん。」
「咲?」
「うん?」
「どうしたんぼーっとして?」
「うん。」
「え?あ、わかった。かっこいい柳瀬君に見とれたんやろー。」
「うん。」
「え?!そうなん?ほんまに?咲〜!!」
華ちゃんが横でパチパチ手を叩いたり、バシバシ私の肩を叩いたりしていた。
まだ動けなかった。中学から野球をやっていたんだ、野球サークルに入るんだ、金曜3限は経済学なんだ、
と、思っていた。
→続く→

感想

感想はありません。

「 速水さん 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス