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汚染 56

[97]  ふく  2009-03-15投稿
神様は私の味方なのだろうか
それともこんな私に悪戯をしているのだろうか

今日は残業だった
周りはどんどん帰って行ってしまう
結局私と貴方だけになった
偶然にしても複雑だった
二人の空間はどうしても息が詰まる
静かな空気が嫌で懸命に話を見付ける
会話が弾むというよりも無理をしている
好きな映画や好きな音楽
何でもない話を延々とした
そのうち貴方も仕事を終わらせて帰るだろう
それまでの辛抱
はっきり言って感情が邪魔をして仕事も捗らない

嬉しいよりも苦しい
貴方が片付けを始めた時はほっとした
一人になって何も考えずパソコンだけを見ながら仕事をした方が楽だろうから

望んではいない
貴方を見て『終わったなら帰っていいですよ』と言った
『私もう少しかかると思うし、一人で大丈夫ですから』
だって帰ろうとしないから
そうしてくれて構わなかったから

『一人じゃ寂しいでしょ』と優しさを見せる
またそうやって私に思わせ振りな態度を取る
『もう少しなら居てあげるよ』
どうして困らせる
断るのも悪い気はした
だから頷いた
とにかく早く終わらせようと頑張った

その間貴方は携帯で誰かにメールをしていた
待っている人がいるならもういいのに
そんな貴方を見るのは辛いだけだし

貴方の優しさには感謝している
確かに一人は怖いし心細いかもしれない
だけど貴方が私を向いていない事を知っている今
迂闊に喜んだりときめいたりは出来ない
優しさは逆に私を締め付けるだけ

結局途中で辞めた
これ以上は待たせられないし貴方もそれがいいだろうと思った

今から何処へ行くのだろう
何も知らなければご飯にでも誘うのに
『待っていてくれたお礼に』って口実だってあるのに

そんな事を思いながらパソコンを閉じた

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