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ギャラクシーラリー13

[424]  フェイ  2009-03-15投稿
アヤはアキとすっかり打ち解けて色んな話をした。

プロポーションの維持方法、男の扱い方等々…。

またノックの音がする。

先ほどまでとは、別人のように社交モードへと切り替える。

アヤはチラリとアキを見たが、アキも別人のようだ。
さすがね…。アヤは微笑みを浮かべて言う。「どうぞ」
「失礼します」と言って入って来たのはバラエティー番組でよく見る優子だった。
優子は楽屋へ挨拶回りに来たようだ。この世界ちょっとしたコツで長生き出来るのだ。

アヤは、優子にはあまり良いイメージがなかった。

若い頃から天然ボケの不思議ちゃんキャラで売っていてバラエティーの常連だ。
アヤは不思議ちゃんキャラが嫌いだった。

男の、「守ってやりたい」という欲を無意識にかきたてる、独特の雰囲気が馴染めない。

アヤは思う。

<女は、女という事を武器にしてもいいが、盾にしてはいけない>

しかし実際の優子は、アヤの持っていたイメージとはずいぶん違った。

きちんと自分の立ち位置を把握して、番組に求められる最適な言葉で場を盛り上げる。

それが出来るからこそ、この世界に居られるのだ。

優子はきちんとそれをこなしていた。

話をする内に、アヤにはそれが良く分かった。

この娘も種類は違うけど私と同類なのね。

合格だわ…。

アヤは自然と笑みがこぼれた。

私達ならきっとやれるわ。
世の男逹が、再び私の前にひれ伏す時がくるのよ。

アキと優子は、アヤの微笑みに気が付いた。

「何がおかしいんですか?」
アキが聞く。

「おかしいんじゃなくて、嬉しいのよ」優雅にアヤが答える。

何が嬉しいんですか?」

優子が不思議そうに首を傾げて聞く。

「あなた逹に会えた事よ」

アキと優子は顔を見合わせる。よくわからない。

「三人でレースに出るのよ」
アヤは突然言い出す。

ポカーンと口を開ける二人のアイドル。

「私達ならやれるわ」

世の中、お金は大事なんだから…。

両腕を腰にあて、アヤは立ち上がった。

美女チーム結成の瞬間だ。

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