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天駆ける時間31

[305]  ユータ  2006-07-09投稿
全体の長さは40センチくらいだろうか、両刃のすらりと伸びた剣。柄の部分に鳥の羽をあしらったすべりどめ。カッコイイとか綺麗とかで言い表すなら、神々しくて見るものを魅了する。
「これが俺の心劍…」
「カケル!?」空が攻撃を回避しながらカケルに近づいてきた。「いったい…なにが…」目を見張りながら空はカケルをみた。「よくわかんない…けど…これだけはわかる!」カケルは夢乱に向かって駆け出した。「ちょっ、カケル!」
空の制止も聞かずカケルは夢乱に向かって跳躍した。ごつごつした拳が空中のカケルに向かって飛んでくる。「カケル!」刀を構え駆け出した空。(あれ…?)カケルは一人、不思議な感覚に捕らえられていた。ゆっくり時が流れていく。
(なんだこれ…)ごつごつした拳がゆっくり?迫って来る。
この腕止めれば…殴られなくてもすむ…劍が呼んでる…劍を抜き放つと白い光が溢れていた。真っすぐに横一文に切り裂くと、ずばっと切り裂けた。
「なっ!?」空は駆け出した足を止めた。(抜き手が見えなかった…!?)
ひらりと地面に着地して夢乱を見上げる。
「これが俺の護る力」

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