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スラム part37

[493]  やいち  2009-03-17投稿
ここまで来たらもう大丈夫だろう。

すぐ後ろで早瀬が息を荒げている。

「ごめん。走りすぎたかな。」

「うっ、ううん大丈夫やよ。」
早瀬が無理矢理笑いながら言った。

結構走ったし、女の子にはキツかったかもな。

そこで手で何か柔らかいものを掴んでる気がした。
早瀬の手だ。
「あっ、ごめん!」

すぐに手を離す。

「えっ?」
よくわかっていないようだ。
どうも俺は女の子に免疫がない。
中学のころは柔道ばっかりであまり話さなかったからだ。
しかも早瀬は可愛いから余計にだ。

「あっ、修二君ありがとう。」
「いや、いいよ気にしないで。でもあそこで助けてはやめてほしかったな。穏便にはいきそうもなかったし。」
「そんなん言われても…怖かったんやもん。」

ヤバい。
マジで可愛い!!

「修二君て強いんやねぇ。ホンマ、ビックリしたよ。」
「そんなんちゃうよ。あれはすきをついただけやよ。」

あっ、まずい。
「あれ?」
早瀬が何かを疑問に感じている。

気付かれたか?
「修二君て、もしかして関西出身?」

あぁ、気付かれた。
結構俺の知り合いは知らない。
俺はこうみえて関西出身なのだ。

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