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ガンバッ!みなみ(3)

[240]  紫依  2009-03-17投稿
巫女である前に、あたしの姉として、ずっと接してくれてたお姉ちゃんに、自分の意志では無くても、敵意を向けてる。
「みなみっ、聞いて!今、みなみは、心を奪う者と、戦わなきゃいけないの、その者に負けちゃダメ! みなみの大好きな幸矢君の為にも。」

(誰が心を奪うの? あたしが戦う……誰と?それに、幸矢君の為って……!?)

やっぱり、あたしの心を動かせるのは、こうちゃんしかいない。
その、こうちゃんの為って言葉で、あたしの心に、少し温いものが戻って来ようとすると、
『愚かな…現実を知らぬとは…よかろう、真実を教えてやろう。』
頭の中で聞えた声に、引き込まれる様に、意識が薄れて行く。

『すいません、みなみいますか?』
(こうちゃん。)
辺りがはっきり見え始めると、あたしは、何時もの様に、家にいて?
『幸矢君、み〜みはまだだけど、上がって待ってれば?』
(お姉ちゃん?)
確かに、あたしは、そこにいるのに、2人には、見えて無い?
ううん、違う! これって
『幸矢君は、み〜みの何処が好きなの?』『なっ!なんで急にそんな事聞くんですかっ!』
そう確か、こうちゃんが照れくさそうに、お姉ちゃんに聞かれた話しをしてた。
『これは冗談で聞いてるんじゃ無いから、正直に言って、でないとみなみとは恋愛なんて出来ないから。』
(何言ってるの?)
まさか、お姉ちゃんが、こうちゃんにこんな事言ってたなんて……。
それに、今、こうちゃんの手に、何かした?
『やっぱり、気になるか? 妹の彼氏が本気か、どうか…ってまぁ、俺次第って事だな。』
(……こうちゃん)
ひょっとして、こうちゃんは、お姉ちゃんの事が……。
『馬鹿な事は考えないで、みなみを傷付けてまで、やる事では無い。』
2人がこんな話をしてたなんて……あたし馬鹿見たい。

そうだよね、出来の悪い、劣等生のあたしより、優等生で綺麗なお姉ちゃんの方が
いいに決まってる。
なのに、全然気付かないで……。

『ようやく気が付いた様だな。 これで分かったであろう? だが、案ずる事は無い、
その者達に、思い知らせてやればいいのだ。』

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