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スラム part38

[496]  やいち  2009-03-18投稿
「えっと、父さんが大阪出身なんだ。それで昔ちょっとだけ大阪に住んでたからちょっとうつってんだ。」

「そうなんや〜。もしかしてやねんけど、大阪の泉州の方?」

「あぁ、そうだよ。よくわかったな。」

「やっぱりそうなんや。なんかそんな気がしたねん。」
早瀬が笑いながら言う。

「そうだ。ちょっと話変わるけど、早瀬ってしたの名前なんて言うの?知り合いに市瀬ってのがいるからさ。なんか微妙にかぶってて。」

「したの名前?えっと椿(つばき)やで。」

「椿ちゃんか。わかった。」

「あっ、あたしそろそろ帰らんとお母さんに怒られるねん。やからまた明日。」

「待って。椿ちゃん家近いの?」

「えっと、電車乗って、中野の一個手前の駅やけど。」

「俺定期圏内だから送るよ。また絡まれたら世話ねぇからな。」

「そんなん悪いよ。あたしは大丈夫やよ。」

「さっき絡まれてるの見たら、一人で帰らせられねぇよ。俺今日は暇だから。」

「ホンマにええの。」

「ええよ。」

「ありがとう。」

駅の方に歩いていく。
今日はいろいろある1日だな。

修二はそんなことを考えながら椿と一緒に駅に向かった。

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