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すべてが運命なら

[186]  春樹  2009-03-20投稿
甘える為の第一歩。

私は自分の家に帰り三日間家で過ごした。

私の携帯電話は折られてしまって、持っていなかった。

一安が私の家に電話しても、私の親は取り次がない。

三日後私は一安に電話した。

電話に出た一安は連絡が取れなかった事を少し怒っていた。

「お前、なんで連絡してこないんだよ」

「ごめん、親がうるさかったから」

私は嘘の言い訳をした。

「で、今日は家来れんの?」

一安は、普通の口調で聞いてきた。

「今からは、逢わないの?」

私は今まで一度も言えなかった「逢いたい」という台詞を言いたかった。

「夜こいよ、俺今から出掛けるから」

冷たい一安。

「なんで?」

「逢いたい」と言いたいのに、言いかけると、喉に何かが詰まった様に声が出なくなる。

返事が怖い。

もたもたしている私に一安が

「じゃぁ、夜ね」

そう言って電話を切ろうとした。

「ダメ」

私は、焦ってそれを止めた。

「なんだよ、もう行くんだから後でね」

「逢いたくないの?」

やっぱり言えない。

こんな状況じゃ確実に断られる。

「お前、三日間も連絡しなかったんだから反省してろよ」

一安は他の事に夢中で私の気持ちに気付いていなかった。

そのまま電話は切れた。

私が言いたかったのは

「逢わないの?」じゃなくて

「逢いたくないの?」でもない。

「逢いたい」それだけだったのに。

一安には甘えられない。

第一歩を踏み外した私は、また三度目の浮気をした。

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