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桜火 7

[346]  K.  2006-07-09投稿
みんなが向かった先には市営のグラウンドがあった。
小さな町なのに、こんなに人がいたのかというぐらいたくさんの人がいた。

子供を探す親の声や、親とはぐれて泣く子供の声で普通の空気じゃなかった。

とりあえず彼女を近くに降ろし、俺もその場に座り込んでしまった。

彼女が呟いた。

「何でこんなことに…?」
ふと、彼女の方を見たが答える気はしなかった。いや、答えなんて俺が知ってる訳無い。ただ予想は出来たが。

とりあえずタバコに火を付けた。

それを見た彼女が言った。
「成人だったの?」

思わず笑う俺。

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