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終末の賢者達 第3回 死闘開始

[313]  賢人  2009-03-21投稿
カゾの街の闘技場は無数の観客達の地響きの如き歓声で溢れ、天まで突き抜けんばかりの青空が広がっている。今まさにマックスとギャラガの死闘が繰り広げられようとしている。
「ギャラガに挑むとは何処の命知らずだ?構うこたぁねえ!真っ二つにしちまえ!」
この大会は、技術を競い合う表の顔とは別に、賭博という裏の顔を持ち合わせている。ギャラガに大金を賭けた観客達は血気に逸る。
「どうだマックス、死ぬ覚悟は出来たか?」
「俺もお前もまだ死ぬ訳にはいかない。使命を果たすまで…」
「遺言はそれだけか?」
ギャラガは鞘から細身の長剣を抜き正面に構える。太陽の光が剣に反射して光る。一方マックスは…
「貴様!何故剣を抜かない!勝ち目無しと諦めたか!」
「言った筈だ。死ぬ訳にはいかないと。殺す必要が無い相手に何故を剣を構える必要がある?」
マックスは大柄な楯を身を隠す様に構える。剣を構えないという以前にマックスの鞘には剣がささっていない。それを見たギャラガの顔は怒りで真っ赤に染まった。
「誇り高きグラディエ−タ−を侮辱するとは!許さん!その罪、死をもって償わせてやる」
ギャラガは正面から一足飛びに切り掛かってきた。マックスは楯でその剣を受け流す。
「そうやって防御ばかりしていても無駄だぞ!」
ギャラガは軽快なフットワ−クを駆使して右回りに旋回する。同時に砂埃を巻き上げスモークを作る。ギャラガの姿はマックスの視界から完全に消えた。
「次に俺の姿を見た瞬間貴様の首は胴体から離れている。では死ねぇ!」
「視界から姿を消してもそんなに殺気を発していては相手に居所を教えている様なものだぞ」
マックスは目を閉じ、気配を感じ取る。
「そこだ!」
”ガキンッ”
”ザシュッ!”
鈍い金属音と肉体が斬り裂かれた様な音が同時に響き渡った。
「何だ!どうなったんだよ!どっちが勝ったんだよ!」
一瞬の静寂の後、砂埃が晴れて二人が姿を現した。観衆はその光景をただ黙って見つめていた…

続く…

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