携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> すべてが運命なら

すべてが運命なら

[372]  春樹  2009-03-23投稿
一週間後、一安のお母さんが弟の家から帰宅した。

一安のお母さんは京都で買ってきたお土産を、私にご馳走してくれた。

その頃私は、もう悪阻が始まっていた。

だが誰にも気付かれない為に、無理矢理口に押し込んだ。

一安のお母さんが帰って来た次の夜。

その日一安は機嫌が良かった。

妊娠を報告するなら、今だと思った。

もうすぐ寝ようと、私と一安は布団に入った。

「一安?」

私は不安を抱えながら、一安の名前を呼んだ。

「なに?」

妊娠に気付いていない一安。

「あゆ、妊娠してる」

心臓の鼓動が早くなる。

「は?」

一安は信じられない様子だった。

「妊娠してたみたい」

私は、繰り返し伝えた。

「お前、それ嘘だったらホントに、俺の事馬鹿にしてる事になるよ」

一安はびっくりしたのか、言葉の意味がよくわからない。

「嘘じゃない」

私がそう言うと、一安はそのまま寝てしまった。

私はいつもなら解るはずの、一安の表情を読み取れなかった。

でも何となく、明日がいい日にならない事は解った。

感想

感想はありません。

「 春樹 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

新着小説作品

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス