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すべてが運命なら

[269]  春樹  2009-03-23投稿
私の予想は当たり、妊娠を報告した次の日一安と喧嘩をした。

でも、その日の喧嘩は違っていた。

その日一安の家族は出掛けていて、私と一安は二人っきりだった。

「俺の子じゃねーから」

一安のその言葉から始まった。

「でも、産む」

その日の私に沈黙はなかった。

一安は私のお腹や腰を蹴ろうとしてきた。

私は必死にお腹を守り続けた。

「やめてよ、そんな事したって無駄だから、結婚してなんて頼んでないし、一人で産むから、もうやめて」

私は怒鳴った。

「そんな事出来る訳ねーだろ、いいから降ろせよ」

一安も怒鳴った。

「ヤダ。そんな事一安に決める権利ない」

私はお腹を触りながら、そう言った。

「ダメだよ、降ろせ産ませねーから」

突然冷静になった一安は、呆れた様子でそう言うと、その場から逃げた。

私は台所に行き、一人しゃがみ込み考えていた。

すると、私の目から涙が溢れ落ちた。

そこに、また一安が来た。

「泣いてんの?」

「別に泣いてない」

「お前泣いても、ダメなものはダメだよ」

「そうゆんで泣いてる訳じゃないよ」

そんな会話をしながら、私は一安に背を向けて、目の前にあった包丁を手に取った。

「そんなに、赤ちゃんに死んで欲しいなら一安も死になよ」

私は、そう言って振り返った。

「は?殺してみろよ」

包丁を持っていた私を一安が挑発した。

「じゃぁ、殺す」

そう言いながら、勢いよく一安に迫って行った。

私は一安を殺す気なんて、始めからない。

でも、そこまでやれば一安が「いいよ」と言ってくれるかもしれないと期待した。

その包丁は、一安にすぐ取り上げられた。

それから三日間で、要約一安は産む事を認めてくれた。

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